76話 ページ34
朝、窓から差し込む太陽の光で目を覚ました。
『(あのまま寝ちゃったのか。)』
ぼうっとする頭で自分以外の気配を感じないことに気がつく。
そして数秒考え、みずは２日間病院に泊まる事になっていたことを思い出した。
時間を確認するためバックから携帯を取り出そうとするとタイミングよく着信がなった。
そして表示された名前もろくに確認しないまま通話ボタンを押す。
『…はい、もしもｓ「てめぇ昨日からLINEもチャイムも電話も無視とは
良い度胸じゃねぇかあ゛ぁ゛！？」』
予想してなかった音量に思わず携帯を遠ざける。
『ごめんね、帰ったらすぐ寝ちゃって…え、チャイム？』
Aはフラフラと玄関まで行くと、ゆっくりドアを開ける。
そこには私服の勝己が眉間に皺を寄せて立っていた。
「てめぇなぁ…！！」
少し空いたドアに手を掛けてギリギリとこじ開けようとしてくる。
『えぇ、ごめんね。入ってもいいからそんな形相で迫らないで、怖くてドア開けられないよ。』
「…ッチ」
そう舌打ちすると勝己はドアに掛けた手を下ろし、一歩退く。
『はい、どうぞ。』
Aは柔らかく微笑んで玄関のドアを開ける。
勝己は玄関で靴を脱ぎリビングへと歩く。
「お前なにフラフラしてんだよ、」
『ほんとに今さっき起きたんだよ…』
そういって締まりのない笑みを浮かべる。
寝起きならではの少し抜けたAは新鮮そのもので、勝己は少しの優越感に浸る。
一方Aは洗面所で顔を洗い動きやすい服装に着替えてリビングへ向かう。
するとキッチンから良い匂いがしてくる。
「飯まだなんだろ、食えや。」
『え、ありがとう勝己！！』
そこには美味しそうに焼き目がついたフレンチトーストが綺麗に盛り付けてあった。
いただきますと手を合わせて頬張ると、その美味しさに思わず目が輝く。
『流石！！凄く美味しいよ！！』
正面に座って頬杖を付きながらその光景を見つめる勝己。
「今日なんか予定は」
『え、家のことをやる位だけど…』
「出掛けるからそれ食ったら支度しろ。」
いきなりの事に思わず目を見開く。
『別に構わないけど…あ、だから今日一段とおしゃれなのね。』
そう微笑むAに気合を入れていると思われたのが恥ずかしくなり
顔を少し赤くしながら怒鳴る。
「うっせぇ！！てめぇも精々着飾ってこいや！！」
『そうだよね、都市部に行くなら恥ずかしくないようにおしゃれしなきゃね。』
その言葉に思わず脱力した。
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
