48話 ページ4
次の日の朝、あと２週間で雄英体育祭。
やはり大きな行事の前は皆浮き足立ってしまい、授業を受けつつも頭の中は体育祭のことで
いっぱいだ。
ヒーロー科は尚更だ。
今回を含む計３回の体育祭での活躍によって今後の人生が左右されるといっても過言ではない。
『(今日は学校の施設を借りてより個性の精度を上げる訓練をしよう…)』
「「うわっっ！！何だ！？教室の外にめっちゃ人がいる！」」
「Ａ組に何かようか？」
「んだよ出れねぇじゃん！何の用だよ！」
「敵情視察だよ雑魚。そんなことしたって意味ねぇから、どけモブども。」
「知らない人のこと取り敢えずモブって言うのやめなよ！」
物騒なやり取りをしていると、生徒の奥から紫色の髪をした男の子が出てきた。
「噂のＡ組。随分と偉そうだな、ヒーロー科って皆こうなのか？普通科とか他の科って
ヒーロー科落ちた奴も結構いんだよ。知ってた？今回の体育祭での結果によっては
編入もありうるんだよ、その逆もまたしかり。
敵情視察？
あくまで俺はいくらヒーロー科でも調子乗ってっと足元ごっそり掬っちゃうぞっていう
宣戦布告のつもりなんだけど。」
「おい爆豪！お前のせいでヘイト集まっちまったじゃねぇか！」
「関係ねぇ、上にあがりゃ関係ねぇ。」
そういうと勝己は人ごみを掻き分けて廊下に出て行った。
「ど、どうしようか、この人達…」
お茶子がオロオロしながら打開策を考えていると人影が横切る。
『嫌な思いさせちゃったよね、ごめんなさい。』
「「(都築/A！！？)」」
Aは教室のドアに手を掛けつつ集まった人達１人１人の目を見ながら
申し訳なさそうに苦笑いをして謝る。
そして強い眼差しを紫髪の男の子へと向ける。
『体育祭、正々堂々戦いましょう。貴方達が編入を狙ってるのと同じくらい、
私達もこの席を譲ろうなんて思ってないから。お互い全力で。』
その目は普通科だから舐めているという訳でもなく、
しっかりと同じ頂点を目指すライバルとして捕らえた瞳だった。
紫髪の男の子は少し目を見開いたあと、頬を綻ばせる。
「お前みたいな奴もいるんだな。お前らにとっちゃ俺らなんて眼中にないと思ってたよ。」
『入試だけじゃ見つけられない逸材だっているわ。仮に入試の時は駄目でも今はって人もね。』
「俺は心操人使。」
『私は都築A。』
心操はAの顔をもう一度見つめた後少し笑い「帰るぞ」といって生徒を散らして行った。
「都築Aね、…」
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
