71話 ページ29
目が覚めるとあれよあれよと競技場に連れてこられ２番目に高い表彰台へ立たされた。
一番高い所に立っている勝己は何があったのか鎖でグルグルに拘束されている。
状況を飲み込むのに少し戸惑っていると、視界に影が落ちた。
「おめでとう都築少女！！圧巻の試合だったよ！！
力の制御が今後の課題だが、君ならきっと出来るさ！！」
そういって銀色に輝く塊を首に掛けられる。
力の制御――――
その言葉を聞いて先程の試合がフラッシュバックした。
『オ、オールマイト…！！』
Aは鬼気迫るような顔をしてオールマイトの腕を掴む。
『私と勝負して下さい…！！私より強いって！！絶対に敵わないって！！』
『(私を止められる人が居るって、そう安心させて下さい)』
Aの異変に気がついたオールマイトは安心させるように優しく掴む腕を解く。
「あぁ！私は手加減はしないぞ！」
そう言うとAの耳に顔を近づけ、周りに聞こえないように告げる。
「それと少し話があるから、帰りの支度をしたら相談室までいいかな？」
その言葉にAは少し不安そうな、悲しそうな瞳で頷いた。
勝己はオールマイトからのメダルを頑なに受け取ろうとはしなかったが
結局口に引っ掛けられ表彰式は幕を閉じた。
Aは終始自分の手の平を見つめ、瞳に影を落としていた。
そんな彼女を勝己が心配しているともとれるような表情で見つめていた。
「Aちゃん惜しかったわね」
「凄ぇよ都築！！あの轟を倒すなんて！」
帰りのホームルームが終わるとクラスメイトがどっと集まってくる。
職員室へ行かないといけないというのもあるが、
今はひどいかもしれないがあまり皆と話したくない。
苦笑いでやり過ごそうとしていると、後ろから声がした。
「都築、これから用事あるんだろ。」
『轟君…、』
そこに居たのは朝とは違っていくらか表情の明るい轟の姿があった。
皆Aの事情を知ってか引き止めてごめんねと口々に謝罪の言葉を述べた。
Aは口パクで轟にありがとうと伝え、皆にお別れの挨拶をして廊下へ出る。
それと合わせるかのように１人の生徒も教室を後にする。
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
