64話 ページ20
次は出久と轟の試合。
２人の戦いは凄まじかった。
結果、出久が敵に塩を送る形になり、轟は初めて炎の個性を使った。
そんなことをするのもまた出久らしいと思わずにいられなかった。
『やっぱり凄いな、』
試合には敗れてしまったものの、出久は轟を変えた。勿論いい意味で。
つまり次の対戦相手は轟―――
もう１つのブロックでは勝己と飯田が試合をするはずだったが、
家庭の事情で飯田は早退することになった。そのため勝己は自動的に決勝戦に進出した。
Aは控え室でペットボトルの水を飲み干すと、部屋を出て入場口へ向かう。
すると入り口付近の廊下で見慣れたクリーム色のツンツン頭が腕を組んでこちらを見ていた。
「半分野郎なんかに負けたらぶっ殺す。」
遠まわしに応援してくれているのが伝わり、思わず笑い声を上げてしまった。
「んだよ！！何笑ってやがる！！」
ある程度笑ったあと、Aは微笑んで
『ありがとう』というと競技場の中央へ足を進める。
[２つの個性！？おいおいチートじゃねぇか！！一方こっちも実力が未知数だ！！
轟焦凍VS都築A！！スターーート！！]
「都築、容赦はしねぇ。」
『…全力できてよ、“轟の個性全部使って"』
その言葉に轟は少し目を張った後、フッと口元を緩める。
一方Ａ組観覧席
「つっても轟も都築も個性すげぇよな。」
「な！でも轟は１回戦目に比べると大分疲れてねぇか。」
「…当たりめぇだろ。個性だって体の一部なんだから使えば体力も消耗していく。」
勝己の解説に上鳴と切島は関心した目で「なるほどな！」と声を上げる。
「でもそうしたらAちゃんは全然息が上がってないわね。
相手の攻撃を消したり構築し直したりしている筈なのに。」
確かに！個性の使い方が上手いとか！という声が上がる中、勝己は昔のことを思い出す。
「やっぱりセンスがあるやつは違ぇな！才能マンが羨ましいぜ！」
上鳴の軽はずみな発言に勝己がギロリと睨む。
「お前あいつの事知りもしねぇのに勝手なこと言ってんじゃねぇぞクソボケ電気野郎。」
「ウ、ウェーイ。」
上鳴を一瞥すると、すぐさま視線をAに戻す。
「(センス、それもあるだろうがそうじゃねぇ。
あいつはガキの頃からトレーニング積んでんだ。)」
Aを見つめる表情はどこか柔らかく、その場にいたA組の生徒の中である疑惑が生まれた。
「「「(爆豪って都築/Aちゃんのこと好きなんじゃ…)」」」
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
