61話 ページ17
マイク先生による紹介の後、一気に歓声が上がる。そしてすぐさま試合開始のアナウンスが響いた。
「初戦で都築とあたるなんてな。あ、そうだ今度デートしね？」
『そういうのは好きな子に言うものだよ。』
まさかの返答と微笑みに上鳴は少し固まる。
[おぉっとどうした上鳴！！まさか微笑みで一発ＫＯか！！？]
すると上鳴ははっとしてすぐさま攻撃体制に入る。
「すぐに終わらせてやるよ…！！」
体からバチバチと電気を放出し、最大出力でAにぶつけてくる。
しかしAは動こうともせず、ただまぶしい光を見つめる。
そして放出された電気が自分に触れる寸前、右腕を左から右へ弾いた。
「…うそ、だろ？」
観戦していた1人のヒーローが思わず呟く。
それもそのはず、子供といえど多くの中から選ばれた一生徒の全力を
腕一振りでなかったことにしてしまったのだから。
そして観戦していた多くの者が感じた。
圧倒的な力の差を―――
「…へ？」
放電によって馬鹿になってしまった上鳴にAが告げる。
『次は私の番ね。』
そう言うと両手を体の前で合掌させた後、地面にすばやく触れる。
すると上鳴の立っている地面が変形し、一瞬にして場外へすっ飛ばされた。
[上鳴成すすべなぁーーーし！勝者、都築A！！]
一方、試合を見ていたＡ組
「すげぇな都築！」
「えぇ、強すぎて観戦席がざわついていたわ。」
「蛙吹さんの言う通り、あの圧倒的な力はヒーロー達も黙っていないよ。
Aがヒーローになってまずサイドキックをやるとしたら援護も行えるし
単独で戦闘もできるから…ブツブツブツ」
「緑谷ちゃん、落ち着いて。」
「じゃあ次の対戦相手は常闇とか！」
「あぁ、都築の力はまだ未知数ゆえに、俺も本気で挑まねばな。」
廊下に足音が響く。
『(上鳴の力…)』
Aは歩くのをやめ、思いつめたような、苦しい表情をしていた。
そして壁を思い切り殴る。
母の形見である手袋は、ベルトの部分をきつくすればする程個性の力を抑制することが出来る。
今、私が出しているのは…
『(ほんの１、２割程度のはずなのに。)』
落ち着け、落ち着けと大きく息を吸う。
『(私はまだ、大きな力をもつ覚悟がないだけ、)』
ゆっくり腕を壁から離すと、また少しずつ前へと進む。
『(自分に怯えてどうする)…強くならないと。』
そんなAの姿を見て、恍惚の表情を浮かべる影1つ―――
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
