60話 ページ16
[では！予選通過者１６名による１対１のトーナメントを行ってもらうわ！！]
ミッドナイトの言葉を合図に、モニターに表が投影される。
爆豪vs麗日
切島vs鉄哲
発目vs飯田
青山vs塩崎
八百万vs常闇
都築vs上鳴
瀬呂vs轟
心操vs緑谷
初戦の相手が決まった。
顔を強張らせる者、動じぬ者、嬉々とする者。
１６人がそれぞれの思いを抱いてこの戦いに臨んでいる、そう考えただけで心が震えた。
試合が開始するまで少し時間が掛かるということで、各自試合に向けて
着々と準備を進める。
そんな中、Aは日が差した中庭のような場所にきていた。
ずっと座って待っているというのも落ち着かず、気がついたらこんな所に着いてしまった。
揺らぐ草花、木漏れ日、小さなことに意識を向けようとしても
この浮き足立つような感覚はどうも抜けてはくれないようだ。
好きかと問われると、この感じは少し苦手だった。
しかし自分に自信を持つようになってからは、むしろこの普段味わえない感覚を
大事にしたいとさえ思う。
そうして気持ちを落ち着かせるためにゆっくり瞳を閉じようとした時、聞きなれた声が響く。
「おい、何居眠りしてやがんだてめぇ。」
『あ、勝己。』
もうすぐ試合始まるぞと言いながらAの隣に腰を下ろす。
「お前は俺が倒す。」
『いきなりの宣戦布告だね。』
「…だからそれまで負けんじゃねぇ。負けたらぶっ殺す。」
応援してくれているのかは分からないが、その言葉は勝己らしかった。
ふわっと風がAの黒髪を巻き上げる。
Aは乱れぬよう髪を押さえながら目元を細めた。
その姿に思わず勝己は息を呑む。
『私が勝つ。』
比較的出番が後なAは、他の生徒の対戦を観客席で見ていた。
一試合終わるに連れて高まる緊張感。
幼馴染２人の成長にも思わず頬が緩む。
「Aもうすぐだよね！応援してる！」
「頑張って！！」
『ありがとう、行って来る。』
声援をくれた耳郎や蛙吹達に笑顔を残し、控え室へと向かう。
低い位置に結んでいた髪を解いて高い位置へと結び直し、
母親から受け継いだ手袋をはめた。
２、３回その場でジャンプをした後両手で顔を叩く。
『…！よし！』
[さぁさぁどんどんやっていくぜぇ！！！
Ａ組ヒーロー科！スパーキングキリングボーイ上鳴電気！
こちらもＡ組ヒーロー科！正直俺こっち応援したい！
才色兼備なパーフェクトガール
都築A！！！！]
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
