59話 ページ15
物間チームは勝己たちから上手く逃げ切れたことに安堵を浮かべていた。
「最悪この１０００万ポイントを死守すれば２位から陥落することはない！」
自分の現状に満足してしまい、心なしか隙が出来てしまっている。
それがトップを目指す者とそうではない者の差―――
「な！何だ！？テープ！？」
突如騎馬の横に白いテープが張られ、後ろを振り向くとその光景に思わず目を見開く。
そこにはAによって傾斜になった滑らかな地面を、
騎馬全員の個性を合わせてものすごい勢いで向かってくる勝己の騎馬の姿があった。
[残り時間あと２０秒！]
すると勝己が物間のハチマキをめがけて飛び掛って行った。
「！！！」
「へ！俺の個性、空気凝固だ！見えない壁だぜ！」
空気中に浮いているように見える勝己はその壁を何度も殴りつける。
物間の顔が少し緩んだ瞬間、ガラスが割れたような音と同時にその手には
沢山のハチマキが収められていた。
しかし…
「はは！１０００万がなくちゃ意味ないよ！」
[残り５秒！]
「返せ！！」
勝己がもう一度騎馬の上から攻撃を仕掛けようとした瞬間、物間の個性によって
その腕が弾かれる。
[３！]
『(譲らない、)』
[２！]
突如Aはゆっくりと目を閉じ、騎馬の向きを変えて物間のハチマキを射程圏内に入れる。
[１！]
それは一瞬の出来事だった。
突如、物間と勝己の騎馬に凄まじい圧が掛かった。それは1秒にも満たない時間だったが、
騎馬を潰すのには十分過ぎた。
そして物間は青く大きな瞳と確かに目が合った。
だが、１０００万ポイントのハチマキを取られたことには気がつかなかった。
[タイムアーーーーップ！]
その言葉と同時に、皆騎馬を崩し始める。
「な、何だったんだ最後の圧！！」
「俺なんて意識飛びかけたぜ。」
切島と瀬呂が話す中、Aはゆっくりとその右手の中身を見せる。
『これ！取り返したよ。』
その発言にショックで口を開いていなかった勝己さえも目を点にした。
「「「うおおお！！まじかぁぁ！！」」」
あまりの反応に手を引っ込めそうになったが、それは切島の両手によって制される。
「ありがとう都築！女神だお前！！」
そう盛り上がる３人を少し不服そうに見つめる。
「(ッチ！俺が取り返さなきゃいけなかったのによ！)」
だが、そこで1つの疑問が生まれる。
「(あの気を張ってねぇと意識が飛びそうな場面でハチマキを…？
もしかしてさっきの圧は
Aの力…？)」
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
