55話 ページ11
しばらくすると相澤先生が教室で出欠を取り、すぐさま競技場へと向かった。
「すげーな、テレビカメラも観客もいっぱい居るぜ！！」
「き、緊張してきた…！」
様々な感想が飛び交う中、Aは心を震わせていた。
「お前も緊張してんのか。」
『勝己、ううんそういう訳じゃないんだけど、なんていうか
興奮してる。』
「っ！！」
最後の言葉を放つ瞬間、Aの顔つきが変わった。
相手を見据えるような強く鋭い眼差し。
「…俺は誰にも負けねぇ。」
『私も。』
会話が終わったと同時に呼び出しが掛かる。
一度会場の中央に選手が並び、選手宣誓を行う。
宣誓を行うのは…勝己だ。
「宣誓、俺が一位になる。」
その瞬間大量のブーイングが飛びかうも、本人は気にしていない様子。
罵声が少し落ち着くと、早速競技に移るようだ。
第一種目は障害物競走
[ほらほら準備はいいかーーー！！？]
Aは人の間を通り一番前を陣取ることが出来た。
『(足の裏に意識を向けて、)』
[位置について、用意、ＳＴＡＲＴ！！！！]
『(ぶっ飛ばす！)』
爆風や金属を延ばしてスタートダッシュをかけた生徒も居る中で、
1人ずば抜けて早い生徒が居た。
[うぉお！？地面が変形して空高く伸びていったぞ！？何だあの個性は！]
『伸ばした地面から金属だけを取り出して、
水素、酸素に静電気を…！！』
ＢＯＯＯＯＯＯＯＭ！！！！
[何だ何だ！！？地面を操ったと思ったら今度は爆発！！？とんだチートガールだぜ！]
[それだけじゃねぇ、金属の板できっちりガードしてやがる。]
「(やっぱり都築は強ぇな…だがッ)」
[おっと！こっちは巨大仮想ロボを一瞬にして氷漬けだ！]
「(俺だって負けてられねぇ…！)」
その頃Aはザ・フォールに進んでいた。
『高いなぁ…』
そう言うとスタートの時と同様、地面を変形させてゴールに向かっていく。
その時、体育祭についてふと思ったことがあった。
『(これは全国放送、敵が観戦してたってなんら不思議はない。
ある意味手の内をバラすことにもなるんだよね。だったら…)』
Aはスピードを上げる。
『(体育祭、全部さらけ出してはいけない…！)』
ザ・フォールを抜けて走っていると、隣の地面が微かに冷気を帯びた。
そして上の方からも爆音が聞こえてくる。
「「逃がさねぇぞ都築！/A！」」
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
