セフンちゃん 8 ページ8
「セフンちゃん、そろそろ起きて？肩が重たい」
ぐ、と彼の頭を押すと、イヤイヤをするように私の肩に頭をぐりぐり入れてくる。
いや、私の心臓が持たないから。
「あと一駅だから、許してよ」
安心するの、という彼。
たまたま席がまばらで、前に人が一人も座ってない時間帯だったからいいけど、普段だったら絶対に許さないからね。
恥ずかしいじゃない。
でも、こんなに可愛いセフンちゃんが言うんだから、いいかなー、なんて思っちゃったりもする。
「今日...暇？ヌナとどっか遊びに行こうよ」
え、うわ。
自分、何言ってるんだろう。
深く考えもせずにぽろっと出た言葉に驚いた。
あ、私、家に帰りたくないんだ。
親と喧嘩して、学校から直帰するのも何だか情けなくて、そこに丁度セフンちゃんがいたから頼ろうとしてるんだ。
ダメな先輩だね。
「ごめん、変なこと言ったね「いいですよ。僕、丁度今日の用事が無くなっちゃったんです」
「いや、でもこんな急に」
「ヌナが言い出したんだよ？行きたいの？行きたくないの？」
急に敬語無くしちゃうのとか、反則だからね。
そうやって女の子の心を揺り動かすんでしょ。
「...セフンちゃんがいいなら、行く」
なんか、馬鹿になっちゃったみたい。
×△駅、とアナウンスが流れ、セフンちゃんが私の腕を掴んで、二人で電車を飛び降りた。
突然のことで、足がもつれて転けそうになった。だけどどうにか体制を立て直す。
思ったけど、こういう時にわざとでも可愛く転けることが出来るのが、女子力なのかもしれない。
「先輩、行こ」
「唐突だね」
セフンちゃんの後をついて歩く。私、この駅では降りたことないや。
彼のリュックにはキュートなハートのキーホルダーが付いてて、そのリュックはなんだか女の子の趣味みたいだった。
「僕、バブルティー飲みたいなあ」
改札を出ると、往来が多いところで、普段とは全然違うところに来てしまったなあ、と思った。
いつもは学校の最寄り駅のマックでお喋りするくらいだから。
「いいね。私はピーチティーが美味しいと思うの」
「えー、チョコ一択ですよ」
電車の外でセフンちゃん見るなんて不思議な感じ。
「あ、ハチミツアイスだ。セフンちゃん、食べようよ」
「わあ、美味しそうですねえ」
なんか、デートみたい。
私はウキウキとセフンちゃんと並んで繁華街を歩いていた。
「あっ、セフン！！」
不意打ちの声が上がった。
「ソユンヌナ〜」
誰？
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ようこ(プロフ) - タキさん» ぎゃああタキさんだ！！いつもお話読ませて頂いております( *｀ω´)感激！すほちゃんとににちゃんは自分の中で問題作なので(笑)、褒められると書いてよかったなーと思えて嬉しいです（≧∇≦）コメントありがとうございました！また短編が浮かんだ時に更新いたします！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - ちゃんさん» せふんちゃん、年下のくせに生意気ですよね(笑サイン会の後の話も考えていたのですが、短編のままの方がよりリアルなのかなーと思って、未だに後回し中(;^_^A今更新中のものが落ち着いたら、またじっくり構成を練り直します！！ (2014年8月4日 13時) (レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
タキ(プロフ) - 初めまして！短編三つ、いっきに読んでしまいました！もう、せふんちゃんリアルにありえてそうで。思わせぶりぃ泣。すほさんは心にうっとくる感じがたまらなく。にに！足フェチ！で殺されました←。こんなに素敵なフェチ話があるなんて！と感動です！有難うございます！ (2014年7月30日 21時) (レス) id: 4c29e81185 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん - せふんちゃんとってもキュンとくるお話でした…！思わせぶりすぎ…！ぜひぜひ、サイン会後のお話も読みたいです(^^) (2014年7月15日 1時) (レス) id: e24e9a995d (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - あーのさん» はじめまして！セフンちゃんは年下男子にひたすら振り回されるお話です！笑いつか続編を書こうと思って居るのですが、今更新中のものが2つあって、後回しにし続けて今になってしまいました...(￣O￣;)コメント、ありがとうございましたヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2014年7月13日 23時) (レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ようこ
| 作成日時：2014年4月12日 21時
