むすんでひらいて 1 ページ40
＊そろそろ小説を書くのをやめてしまうので、その前にお蔵入りになりかけだったのを、途中まででいいから出しちゃおう！ということで書いちゃいます。煮え切らない感じで終わると思います。色々ごめんなさい。
ーーー
新しい家政婦さんが来たらしい。
前に来ていたおばちゃんは、つい先月できた初孫の面倒をみたいということで、やめちゃった。
新しい家政婦さんは、日本人で、全然韓国語が喋れないみたいだ。
だから僕らがいない間に仕事をして、会わないように避けているらしい。
僕は宿舎に帰って、ピカピカに磨かれた廊下と、三角に折ってあるトイレットペーパーと、大皿に山盛りの美味しそうな料理とその横に置いてある13個の小皿を見るたびに、
ニンジャみたいだって、思うんだ。
もしくはごんぎつね。
そんなある日、僕は熱を出した。
忙しくてあんまり寝てないし、ダイエットで結構食事を抜いていたから、免疫力が落ちたみたいだ。
一人だけ仕事をキャンセルして、自室のベッドで横になって寝ていると、ゴトンと大きな音がした。
薄っすらと目を開くと、エプロンをつけた小さい女性が、恐る恐る僕に近付いてきた。
危ないファンが家まで入って来ちゃったんだろうか。
『誰だろう...しゅーみんさんかな』
日本語だ。
「あ、あの、しゅーみんさんですか？」
ベッドの横に立って、おどおどしながら聞いてきた。
あ、聞きにくかったけど、韓国語になった。
しゅーみんって誰？
『寝てるのかな、起こさないほうがいいよね』
またブツブツと日本語を呟いて、彼女は掃除機を持って部屋を出て行こうとした。
「待って、君、誰？」
僕の声にビクッとする。
そして僕は自分の声のガラガラ度合いに驚いた。
「家政婦です」
ああ、だから掃除機持ってたのか。
ニンジャの正体が分かったのがちょっと嬉しい。
すごく若く見えるけど、まさか中学生ってことはないよね？
「僕風邪ひいてるんだ、近づかないほうがいいよ。移っちゃう」
「...？」
真っ直ぐ僕を見て、瞬きをパチパチ二回。
あれ、韓国語殆ど通じないみたいだ。
彼女は急いで部屋から消えて、グラスに入った水を持って帰ってきた。
「水いりますでございますでしょうか？」
堅いな。
なんか可笑しい。
僕は体を起こして、グラスを受け取った。
「ごはん？」
「ううん、食欲ない」
首を横に振る。すると焦った顔になって、わたわたし始めた。
その様子が可愛くて、思わず笑ってしまう。
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ようこ(プロフ) - タキさん» ぎゃああタキさんだ！！いつもお話読ませて頂いております( *｀ω´)感激！すほちゃんとににちゃんは自分の中で問題作なので(笑)、褒められると書いてよかったなーと思えて嬉しいです（≧∇≦）コメントありがとうございました！また短編が浮かんだ時に更新いたします！ (2014年8月4日 13時) (
レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - ちゃんさん» せふんちゃん、年下のくせに生意気ですよね(笑サイン会の後の話も考えていたのですが、短編のままの方がよりリアルなのかなーと思って、未だに後回し中(;^_^A今更新中のものが落ち着いたら、またじっくり構成を練り直します！！ (2014年8月4日 13時) (レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
タキ(プロフ) - 初めまして！短編三つ、いっきに読んでしまいました！もう、せふんちゃんリアルにありえてそうで。思わせぶりぃ泣。すほさんは心にうっとくる感じがたまらなく。にに！足フェチ！で殺されました←。こんなに素敵なフェチ話があるなんて！と感動です！有難うございます！ (2014年7月30日 21時) (レス) id: 4c29e81185 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん - せふんちゃんとってもキュンとくるお話でした…！思わせぶりすぎ…！ぜひぜひ、サイン会後のお話も読みたいです(^^) (2014年7月15日 1時) (レス) id: e24e9a995d (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - あーのさん» はじめまして！セフンちゃんは年下男子にひたすら振り回されるお話です！笑いつか続編を書こうと思って居るのですが、今更新中のものが2つあって、後回しにし続けて今になってしまいました...(￣O￣;)コメント、ありがとうございましたヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2014年7月13日 23時) (レス) id: 35ef913cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ようこ
| 作成日時：2014年4月12日 21時
