電話 ページ29
Aside
次の日、熱はまだ下がりきってなかった。
せっかくの休みで
お母さんと過ごせる大事な日なのに、って
思ったけど
一日中ふたりでお家で過ごすのも
悪くないかも、なんて思った。
『今日、出かけたいとことかあった？』
「あー、、まぁ明日でも大丈夫よ。」
『そ。よかった。』
「お母さん、昼食べたらスーパー行ってくるわ」
『わかった』
そう言って、ほんとに買い物に行ったお母さん。
いっぱい買うだろうから手伝いたいけど
今の私が行っても何も出来ないしなぁ、、
何となく眠たくもなくて
テレビを眺めてたら
携帯がなった。
夏恋が心配して掛けてきたのかなって
画面を見ると、
そこに表示された名前は
中務裕太 だった。
『え、。え？中務先輩、なんで、、』
なんて戸惑いながら電話に出てみたけど、
すっごい緊張。
いや、あの。
人見知りの人には理解してもらえるはず。
人見知りは電話でも健在。
ていうか電話じゃ話せない。
『も、しもし。』
「あ、もしもし。。Aちゃん」
『はい、』
「大丈夫？その、、心配で」
『今日はお母さんがいるので、大丈夫です』
「そかそか、よかった。、、熱は？」
『だいぶ良くなってきてます！』
「ん。ほんま、無理せんようにな？」
『ふふっ、中務先輩、心配しすぎです笑』
「笑える元気があるなら良しや！笑」
ほんとに、この人といると不思議なことばっか。
機械越しのあの関西弁は
やっぱり落ち着く声で、安心する。
それから少し話は続いて、
気づけば20分も経ってた。
「あ、長々とごめん。笑」
『いえいえ、ありがとうございます』
「こんな話し込むつもりやなかったんやけど笑」
『でも、おかげで元気出た気がします』
「お、おん。笑」
『照れてますね笑』
「、、、はよ治してまた本屋来てや。」
『ふふ、はい！』
私の風邪が治ったのはきっと
中務先輩との、この電話のおかげ。
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亜嵐LOVE - やっぱり面白すぎて何回も読みに来ちゃいますね、ゆっくりで良いので更新頑張って下さい！ (2020年6月7日 7時) (
レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 応援してます更新頑張って下さい (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - この物語めっちゃ好きです (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらこ | 作成日時：2020年1月2日 9時
