検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:18,009 hit

女の子 ページ5

裕太side





『はぁ、疲れた。』



仲良い友達もみんな帰ってしまって
1人になった教室。
まぁ、課題終わらせてなかった俺が悪いんやけど、笑

今日の放課後必ず出せ、と言われたそれを持って
教室を出た。



5月という事もあり外はまだ明るくて
風もあたたかい。

他の教室も人が少なく、
野球部や陸上部の声が聞こえる廊下。


職員室に近い方から降りようと
いつもは使わない階段の方に行くと、



とても1人では持ちきれない量の
ノートを持って固まる女の子を見つけた。



俺、自分で言うのもあれやけど、、人見知りやし。
普段は絶対声なんか掛けへんけど
そんな姿見たら、やっぱ手伝うしかないやん、?




『何してんの?大丈夫?』


そう、声をかけた。
振り向かないその子は、初めて見る子。


「大丈夫じゃ、ないです。」


きっと、1年。


『あぁ、そりゃ1人はきついやろ。半分持つから貸してみ?』

「え、」


半分、なんて言ったけど
少し多めに持った。

俺の課題も上に乗せて、落ちひんように。


女の子に多く持たせるとか有り得へんやん。
しかも、ここまで運んで来たんやろ?
この子、すっごい真面目やん、絶対。



職員室に着いて、その子と課題を出し終えたあと
俺の遅れてたやつも先生に出した。

まぁ、遅いって怒られたけど。笑



職員室を出て階段を上がろうとすると
そこで待ってたさっきの子。




『お、まだおったんや笑』
「あ、あの。ありがとうございました」
『いえいえ〜』
「助かりました」
『次からは誰かに手伝ってもらい?1人や無理やろ』
「、はい」
『...1年生、よな?』
「はい」


名前、聞きたかったけど、
気づくともう教室がある4階まで着いてて



「じゃあ、ほんとにありがとうございました」


そう言われて、そこでわかれた。




肩まである髪の毛を揺らして
去っていったその子。




ふわっと香った甘い匂いが、
なんか懐かしい感じがして心地よかった。





関わりたくない→←出会い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 中務裕太 , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

亜嵐LOVE - やっぱり面白すぎて何回も読みに来ちゃいますね、ゆっくりで良いので更新頑張って下さい! (2020年6月7日 7時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 応援してます更新頑張って下さい (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - この物語めっちゃ好きです (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たらこ | 作成日時:2020年1月2日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。