恋 ページ21
Aside
「A、今日放課後空いてる？」
そう、夏恋が聞いてきた休憩時間。
いつも一緒に帰るから
そんなことを聞いてくる夏恋を少し不思議に思ったけど、
『もちろん、暇だよ』
「わかった。ありがとう！」
多分、たぶんだけど、、
話したいことでもあるのかなあ、って
それ以上聞くことはしなかった。
そして、放課後。
いつものようにみんなが帰ってった後の教室で
夏恋と私、2人だけ。
「あのね、私さ、彼氏出来たよ」
と、口を開いた夏恋。
『え、、おめでとう、！！』
「他校だけど、中学の頃好きだった人と付き合えたよ」
幸せそうに、そう伝えてくれた夏恋。
前から少しだけだけど、話は聞いてたんだ。
高校違うとこになっちゃって
もう諦めるしかないのかな、って
相談してくれた時は嬉しかったなぁ、、
「Aには話聞いてもらってたから伝えたかった！」
『私まで嬉しいよ！ほんとにおめでとう』
「ありがとう」
それから、外が暗くなるまで
夏恋の惚気やら付き合うまでの経緯やら
いっぱい聞かされた。笑
よっぽど話したかったんだろうな、
恋する乙女可愛すぎる、、！
「だから、これから遊ぶのとか予定合わなくなったりする時もあるかもなの、、」
『それは全然いいよ。彼氏さん優先しな？』
「え、、でも」
『好きな人がいるだけでも奇跡なの。ましてや今は彼氏さんなんだよ？大切にしなきゃ』
「ありがとう」
涙目になりながらそう言ってくる夏恋を見て
私まで泣きそうになっちゃったのは秘密。笑
彼氏、かぁ。
夏恋とバイバイしてふと考えてみる。
中学2年生の時に別れてから
彼氏どころか、好きな人すら居ないのか、私。
彼氏いたら、楽しいのかな、、なんて
恋の始まり方を思い出しながら歩く家までの道。
楽しくて、少し切なかった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜嵐LOVE - やっぱり面白すぎて何回も読みに来ちゃいますね、ゆっくりで良いので更新頑張って下さい！ (2020年6月7日 7時) (
レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 応援してます更新頑張って下さい (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - この物語めっちゃ好きです (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たらこ | 作成日時：2020年1月2日 9時
