21話 ページ22
ゾムside
・
トントンによると､どうやらAの思考能力とか､精神力とかが成長してへんらしい。
でもそれやったら銃なんて撃てへんし､そもそも持つことだってできへんと俺は思うねんな〜。
しかし､確かに幼く見えるのは事実で。
体力無かったり､常にオドオドしてたり…それに寝起きだけ敬語抜けてたり。
きっとあの寝ぼけてる時が素のAなのだろう。
そんなことをぼんやり思っていると､大先生がグルッペンに自分も気になっていた事を質問した。
鬱「それにしても､なんであの子を仲間にしようと思ったん？」
グ「なんだ､不満でもあるのか？」
鬱「ないです､むしろ大歓迎です。
いやでも気になってん､グルちゃんが女の子に関わりを持とうとすんのが珍しくて」
その通りである。とてもとても珍しい。
きっとそれは俺と大先生以外にも思ったヤツがいると思う。
グルッペンは少し考え込むと､口を開いた。
グ「我々と同じ匂いがした…からだな」
同じ､匂い…？
鬱「ん？つまり…トントンどういう事？」
ト「すまん､俺もあまりピンと来おへん…」
トントンだけでは無く､みんな理解ができてないような顔をしていた。
グ「まぁ､すぐに分かると思うゾ。たぶん嫌でも気づくと思う」
ト「嫌でも､か…」
トントンは少し納得したように呟いた。
グ「じゃあ､とりあえず話はこれで以上だ。一日でも早くAが慣れてくれるように接してやるんだゾ」
グルッペンが言い終える前に､俺は総統室を出て武器庫へと足を進めた。
結構長い時間が過ぎてしまっている。
きっともう選び終えてるに違いない。
俺は歩くスピードを速めた。
Aが1人でいるという事が､なんとなく気に食わなかった。
グルッペンの話を聞いたからというのもあるが､それ以前に…
俺にはAが健気に見えていた。
冷たく突き放したら一瞬にしてバラバラに砕け散ってしまいそうな､とかそんな感じに。
だから俺は､暖かく包み込んであげたいとおもった。
・
武器庫の扉の前に着いた。
しかし人の気配が感じられない。
俺は恐る恐る扉を開いた。
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メルカ(プロフ) - ちょっと物騒だけど可愛い主人公だ。そして寝起きヤバイｗ更新楽しみにしてます。 (2017年7月5日 21時) (携帯から) (
レス) id: 2e758c4e7a (このIDを非表示/違反報告)
タオル(プロフ) - チョコケーキさん» コメントありがとうございました！そう思ってくださると嬉しいです…！！更新頑張ります！ (2017年4月8日 10時) (レス) id: 2fd55dc8e0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコケーキ - 主人公ちゃんが可愛すぎる(*´▽｀*)更新楽しみに待ってます(｀・ω・´)頑張ってください！ (2017年4月7日 18時) (レス) id: ff397df60b (このIDを非表示/違反報告)
タオル(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございました！わぁ嬉しいです…！！更新頑張ります！ (2017年3月28日 11時) (レス) id: 2fd55dc8e0 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - こういう話好きです。更新ふぁいとです(笑)応援してます！ (2017年3月28日 10時) (レス) id: d0614b1771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タオル | 作成日時：2017年3月25日 9時
