カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part3】 (ページ8)

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♯57 マネージャーページ8

「え…と……ダメっていうか……」

なんて言っていいか分からず口ごもっていると

櫻井会長は優しく言った

翔「オレはただ、好きなのに

“幼なじみ”っていう枠に縛られてるなら

もったいないなぁと思っただけだよ」

…もったいない…？

…私がカズを好き？

会長の言葉に頭が混乱する

「…やっ…やだなぁー

好きなんて…私とカズに限ってそんなのありえませんよ！！」

なんとか発する事が出来た言葉は

なぜかわざとらしくなってしまった

翔「……そっか」

会長はそう静かに頷くと

それ以上は聞かなかった

私も動揺して上手くしゃべれないみたい…

…私、なんでこんなに焦ってるんだろう…

さっきから心臓がうるさいし

手には変な汗かいてるし…

少しの沈黙の後、会長は何かを思い出したように口を開いた

翔「そうだAちゃん、

もし良かったらサッカー部のマネージャーにならない？」

「へっ！……マネージャー！？」

あまりに唐突で素っ頓狂な声が出てしまう

翔「Aちゃんテキパキしてるし、

料理も上手だしテーピングも上手いし

マネージャーにピッタリだと思うんだけど、どう？」

ふんわり微笑みながら首を傾げる会長

ど…どうって言われても…

翔「あっ後、ニノもいるしね」

「そっそれはどうでもいいですっ！！」

って素早く突っ込むと

会長はハハッと顔に似合わない意地悪な声で笑った

翔「ま…そういう事だから、考えといて」

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