カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part3】 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:289,082 hit

♯54 100万年早いページ5

.

和「はぁ！？

…だって………

…オレは…カンケーねぇーって……」

そこまで言いかけて

どんどん小さくなるカズの声

最後の方はよく聞こえなかったけど

その言葉とカズの表情から

カズが言いたい事も

昨日怒ってた理由も

何となく分かったの

．

それは、昨日の夜私がカッとなって放った言葉…

"カズには関係ない！"

.

「ぶっ…

アハハハハハハハハハ…」

全ての謎が解けて

カズがずっと不機嫌だった理由を理解した途端

笑いが止まらなくなってしまった

．

和「なっ何笑ってんだよ…！///」

「…ふふふふ」

．

…だってカズ……

それってさぁ……

「つまり、カズは私に

自分を応援して欲しかったんでしょ？」

だから

自分には関係ないなんて言われて

私が相葉くんを応援しに試合観に行きたいと思ってると思ったんだよね？

和「！！！

はぁ？ちっ違ぇーよ！！///

んな事誰も言ってねぇーだろ？」

．

珍しく真っ赤になってうろたえるカズに

喉の奥がｷｭﾝｯて閉まって

それが段々ドクンと全身を伝う波に変わった

ふふふ、可愛い…

．

…私って意外にＳなのかな

なんか…

今日のカズはいじめたくなっちゃう…

．

「…あのねぇーカズ…」

和「…あんだよ」

私にいじられてるのが悔しいのか

耳の淵を真っ赤に染めながらブスッとしてる

「相葉くん応援しに来たんだったら

わざわざ手のかかるハンバーグなんか作りませんよーっだ！」

さっきより思いっきり舌をべーっと出して

立ち上がって打ち上げに戻ろうとした時…

いきなり腕を掴んだ強い力が

ぐいっと勢いよく引っ張って

バランスを崩した私はそのまま後ろに倒れた

強い衝撃が後頭部に響く

「いっ……た……

…！！！！！」

目を開けると

私の上に馬乗りになって私を見下ろすカズと目が合って…

和「……ばぁーか…

お前がオレをいじめようなんて

100万年はぇーんだよ！！」

そう言って微笑んだカズは

さっきまでの弱々しい表情とはまるで別人の

意地悪い悪魔みたいな笑顔だったんだ

．