カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part3】 (ページ3)

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♯52 真似ページ3

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和「…オレ…マジでカッコ悪ぃよな

ゴール決めれない上に

蹴られて退場とかダサすぎだろ…」

ってうなだれるように

腕で顔を覆うカズ

やっぱり…

だから元気なかったんだ

そりゃサッカー部に入って初めてちゃんと出た試合だもん

不慮の事故だとしてもあんなふうに途中退場になっちゃったら誰だって悔しいよね

でもさ、

.

「…ふふ、さっきからそれでしょげてるの？」

和「あ？笑い事じゃねぇー…っ！！…んむ………」

文句を言おうとして大きく開いたカズの口に

ﾀｯﾊﾟｰに入れてこっそり持って来たハンバーグを詰め込んだら

真ん丸い目が更に真ん丸くなる

．

「……ばぁーか…

まだサッカー始めて一ヶ月のヤツが

いっちょ前みたいな事言ってんじゃねぇよ！」

．

和「！！

おまっ…」

．

ベーって舌を出しながらそう言った私にカズはなんか色々言いたそうだったけど

口の中のハンバーグが邪魔して何も言えないみたいで

苦しそうにモゴモゴしてた

ふふっ、結構おっきいの詰め込んだからなぁー

．

しばらくしてハンバーグをゴクンと飲み込んだカズは

真っ先に私を見て

和「A…！！

さっきの……」

って

目を見開いて戸惑いが隠せてない表情で

言葉をつまらせた

「ふふ、分かった？カズのまね笑」

和「…」

「似てたでしょ」ってタッパーの蓋を閉めながら得意気に言ったら

カズは少し考えてるように首を傾げて

そして困ったように

小さく笑った

．