カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part3】 (ページ19)

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♯68 決心ページ19

智「大丈夫？」

「はい…すいませんでした…迷惑かけてしまって…」

涙が乾いて冷静になると

急に

さっきまでまるで小さい子供みたいにワンワン泣いていたことを思い出して

恥ずかしくなった

少し俯いていると

真っ赤な私を見てクスッと笑う大ちゃん先輩

智「少し落ち着いた？」

「はい…お恥ずかしい所を見せて…すいませんでした

こ…今度絶対お礼させてくださいっ！」

智「んふふ分かった」

なんのためらいもなくそう言ってくれる先輩が

なんか大ちゃん先輩らしなと思ったら笑えてくる

智「ん？どぉかした？」

クスクス笑っていると大ちゃん先輩は不思議そうに聞いた

その顔も、なんかボヘッとしてて余計に笑いが止まらなくなってしまう

．

智「えっ何？？///

オイラ？なんかした？」

頭の上にはてなマークをいっぱい並べて焦ってる先輩はすごく可愛い

「ふふふ…何でもないです…」

「え～ほんとぉ？」って耳を赤くして照れたように頭をかく

「大ちゃん先輩……

…私…もう何があっても泣きません」

今日散々泣いて…やっと私はどうしたいのか気付いたの…

「私…カズの恋を応援します」

まだカズが好きだし

カズの好きなヒトを見るのは辛いけど…

でもね、目を閉じて一番最初に浮かんでくるのは

カズの笑顔なの…

だから私はそれをずっと近くで見ていたい

カズが笑ってたら私も嬉しいよ

カズが幸せなら私も幸せだから

だから私はカズの恋を応援するの

智「……そっか

…でも、もしまた泣きたくなったらいつでもおいで

また胸貸したげるから笑」

自分で言っといて
恥ずかしそうに「んふふ」って笑う大ちゃん先輩が可笑しくて

私はまた笑った

．

さすがにこんな顔で教室には戻れなくて

結局放課後になって戻ったら

ｷｮｵｺとﾄﾓちゃんがすっごい心配してた

理由を全部話したらｷｮｵｺは泣いててﾄﾓちゃんは優しく笑ってくれた

泣き止んだｷｮｵｺに

委員長のくせにって怒られたけどね笑