炭善短編集！

風邪ひき炭治郎 ページ9

炭治郎視点
あれ？ここは蝶屋敷？
なんだろ。頭がぼーっとする。
さっきまで俺、鬼を斬ってたはずなのに…
なんで今、ベッドに寝てるんだろう。

そんなことを考えながらぼーっとしていると、
部屋の外から、バタバタと足音が聞こえてきた。

「たぁんじろぉ〜！！！！！！」

この声は…
『善逸？』
「そうだよ！善逸だよ！心配したんだからな！」

そう言うと同時に善逸は、部屋に飛び込んできた。

『心配？なんで？』
「はぁぁぁぁぁぁぁ！？お馬鹿！？自覚無し！？」
『うん‥』

なんだか今は、鼻が利かないから、善逸が考えていることがわからない。

「あのね！お前は、任務で無理して帰り道倒れて、熱出してんの！！！！」
『あ…そんなことがあったような…』
「ほらぁ！いつもの炭治郎じゃないし！」
『そうか？』
「うん。…無理…しないで？」

そう言うと、善逸は、涙目で俺を見つめてきた。

『え？』
「お願いだから。無理しないで。」
『善…逸…？』

いつもとは違う善逸の態度に戸惑う。

「もし、炭治郎に何かあったら、俺…。」
『善逸……』
「とにかく、今日はおとなしく寝てろよな！」
『うーん…でも、もう熱も引いただろうし、訓練くらいしないと…』
「だめっ！！！！！」
『ビクッ！』

善逸が急に大声を出すからビックリしてしまった。

「今日は安静にしてろ！俺が１日世話してやるから！」
『(それはいいかも…)わ、わかった。』

ということで今日は、善逸に世話をしてもらうことにした。
俺は長男だから、世話してもらうなんていままでなかったけど、今日１日くらいは…少しくらいは…



甘えてみても、いいだろうか…？



☆…☆…☆…☆…☆…☆
夜月さん！素敵なリクエスト、ありがとうございます！
次ページに続きます。

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