Lovely Days～EXOと過ごした日々～7 (ページ37)

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そんなタクミさんを一瞥し、

「Aちゃん行こう」
ベクちゃんは振り返ってにっこりと笑うと、私の手を握る。

そしてベクちゃんの手にすがりつき、背中に視線を感じながら。震えでもつれる足を必死で前に出して会議室をあとにした。

廊下の角を曲がったところで、

「ここまで来れば大丈夫かな。とりあえずそこのソファまで歩ける？」
「‥‥(こくり)」

強いショックを受けたせいでまだ声は出ないままだけど。優しい言葉と握られた手から伝わる温かさ、それに恐怖から解放されたという安心感も手伝い、ぽろぽろと涙が溢れ出してきた。

しかも情けないことに‥
震える膝から急に力が抜けて‥へなへなとその場に座り込んでしまった。

「大丈夫！？怖かったよね。もう平気だよ、僕がいるから安心してね？」
「ぅぅっ‥(泣)」
「よしよし(なでなで)」
「あ、いたいた！ベッキョナそろそろ出る準備しないと‥って、あれ？Aちゃん？」

へ？
またしても聞き覚えのある声‥これってもしや‥