【3年A組】キミのひみつ3

愛してるゲーム ページ30

お昼を食べ終えた私達は、涼音の提案でゲームをすることになった。






「なにやるの？」






涼音「人狼は飽きたし、今できるゲームは…」






涼音がノートに今できるゲームを書き出していく。





・愛してるゲーム
・罰ゲームを受けてない人を見破れ
・聖徳太子ゲーム
・ウノ






4つの候補が出た。







ん？






誰かＵＮＯ持ってるの？







涼音「ちゃんと持ってるよ、ほら」







涼音がＵＮＯの箱を鞄から取り出す。







さすが涼音、としか言えない。







涼音「みんなはどれがいいー？」







涼音がノートを見せるとすぐに唯月が「聖徳太子ゲームならやらない」と言った。







「え、どうして？」







唯月「つまんないから」







そんな、はっきり言わなくても…







聖徳太子がなんか可哀想。







涼音「んー、じゃあ3つから決めよ！」







愛華「罰ゲームを受けてない人を見破れは、ちょっとやだな」







「私も思った！」







だってそれって、ひとり以外は全員罰ゲームを受けるってことでしょ？








絶対、いやだわ！








涼音「んー、じゃあ愛してるゲームにする？」







石倉「ん？愛してるゲームってなんだ？？」







なんと、ここにルールを知らない人間がいた。







と思いけや、隼人くんたちも知らないらしい。








涼音「え、ちょっと待って？愛してるゲームを知らない人？」







涼音の質問に甲斐軍団全員が手を挙げた。







涼音「うそっ、蓮も知らないの？？」







蓮「あー、聞いたことはあんだけど、ルールは知らね」








おいおい、大丈夫かよ。








涼音が「えっと、ルールは…」と説明を始めたとき、里見くんがそれを遮った。







里見「俺、ルール知ってる。やって見せた方がわかりやすいよ」







里見くんはそう言って、私の前に座る。








これは、もしかしなくても…









里見「……愛してる」








ですよねー。








仕方ない、意地でも勝ってやる！！！








「…愛してるよ」









里見「……俺の方が、愛してる」









「そんなことない！私の方が愛してるもん！」









ぐっ、里見くん、なかなか強い…！








隼人「ちょっと待てよ！どういうことだよ！」








突然、"愛してる"って言い合う私達を見た隼人くんが立ち上がる。








里見「愛してる！」








それでも里見くんはまだ言ってくる。

里見くんの"愛してる"→←今日のお昼はピザ！

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