カウントダウン ページ13
・
結局、坪井先生はhunterではなかった。
涼音も先生とぶつかり合って納得した模様。
柊先生は私達に「自分の言葉に、自分の行動に、責任を持て」と、
説教をした。
『責任』
それは何事にも付いてくるものであり、
今の私達に求められているもの。
先生、
ちゃんと伝わったよ、
もう、私達は、感情に任せて行動するような、子どもじゃない。
・
先生「いやぁ、お待たせしました!」
先生は眼鏡を外すと、画面の向こうの先生方と会話する。
先生「みなさんのおかげでいい授業が出来ました〜。けど、約束は約束です。名乗り出なかったバツとして教室を爆破します」
先生はそう言うと教室を出て鍵を閉めた。
クラスのみんなが騒ぎ立て、泣きわめく。
先生「ごー、よーん、」
先生のカウントダウンが始まった。
隼人「Aっ…!」
隼人くんは私のそばに来て、
ぎゅっと強く、私を抱きしめる。
先生「さーん、にー、」
「……大丈夫だよ」
隼人「え…?」
先生「いーち、」
"ゼロ"
カウントダウンが終わると同時に大きな爆発音が響き渡った。
隼人「…っ、」
隼人くんは腕の中の私を見つめる。
隼人「A…?」
「ちゃんと生きてるよ、隼人くん」
彼を安心させるように、笑ってみせる。
隼人くんは、ほっとしたように息をついた。
「でも、なんで?」「どういうこと?」
困惑するようなクラスメイトの声があちこちから聞こえる。
「ゲーム、まだ続いてたみたいだよ?」
私の言葉にクラスメイトたちは目を見開いた。
茅野「先生は本心じゃない時、全部眼鏡を外して喋ってた」
花岡「あれずっと続いてたんだ…」
隼人「お前、気付いてたのかよ」
隼人くんはちょっと拗ねたように、私の顔を覗き込む。
「…うん。先生は、上辺だけで物事を考えるな、本質から目を背けるなって言ってたから」
隼人「……よかった、」
隼人くんは目を細めると、私の頭を優しく撫でた。
この瞬間が、私は好き。
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美紀 - 移行おめでとです最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年9月3日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月30日 18時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ - 凄い面白いです。続き楽しみです! (2019年6月1日 0時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
コロ(プロフ) - しおらんさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとうれしいです!更新頑張りますね! (2019年5月6日 17時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!完結までもう少しですね!甲斐がかっこよすぎて最高すぎます!更新頑張って下さい! (2019年5月6日 14時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コロ | 作成日時:2019年4月20日 12時