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唯月side







唯月「次、A泣かせたらあのことばらすから」


















あのことっていうのは、Aと甲斐が付き合い始めて6ヵ月のとき。







景山澪奈が自 殺する少し前のこと。









[回想]









「今日で6ヶ月。もう半年かあー、早いなあ」






ふたりしかいない教室でAが机に頬杖をつく。





唯月「よくあんたもあんなやつとうまく続いてるよね」






「ふふっ、ありがとう」






唯月「べつに褒めてないんだけど」






Aはすごく幸せそうにスマホを見つめる。







唯月「なに見てんの」






覗いてみると、スマホの画面には甲斐のダンスをしているときの写真が表示されていた。






「かっこいいでしょ?この前の文化祭で撮ったの」






ふわっと笑って教えてくれるAを見ていると、羨ましいなって思ってしまう。







私もこんな風に、恋してみたいって。







今の彼氏が、






正臣のことが、不満なわけではない。






迎えに来てくれたり、食事に連れて行ってくれたり、






彼氏らしいことだってちゃんとしてくれる。








でも…







私は、Aみたいに笑えているのだろうか?







純粋にただ、甲斐のことを想って笑うAみたいに、幸せに見えるだろうか。







「今日はね、隼人くんとデートに行くんだ」







隠そうにも隠しきれていないAの照れ顔。






よくAは私に「女の子でも惚れるくらい唯月はかわいい」って言うけど、






あんただって、私が惚れるんじゃないかってくらいかわいく見えるよ…






唯月「…私は帰るけど、Aは?」





「私は教室に残って待ってる。唯月、また明日ね」





唯月「ん、明日デートのこと聞かせて」





「ふふ、わかった」






手を振るAに軽く振り返して教室を出る。






昇降口で靴を履き替えたあと、校門に向かって歩くと、









唯月「……え…?」







信じられない光景を目の当たりにした。









甲斐が、









校門のすぐ横で、









知らない女の人と、









キスしていた。

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設定タグ:3年A組 , 甲斐隼人 , 片寄涼太
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コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コロ | 作成日時:2019年3月24日 16時

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