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廊下に出ると、教室よりもひんやりとしていて少し肌寒く感じた。
そこに隼人くんの姿はなく、トイレにいるのかもしれないと思って静かに向かう。
私が歩く音だけが廊下に響き渡る。
夜の学校って、やっぱり怖いかも…
そう思いながらトイレの前にきたとき、
私は月明かりの影になっている壁にもたれかかって俯く隼人くんを見つけた。
「隼人くん」
声をかけると、ゆっくり顔を上げた彼と目が合う。
隼人「A…まだ起きてたのか」
頷いて、彼の側に歩み寄る。
「隼人くんこそ寝ないの？」
隣に立って、隼人くんと同じように壁にもたれかかる。
隼人「俺は…いいんだよ」
隼人くんの返事にくすり、と笑うと隼人くんは少しムスッと拗ねるような顔をした。
「…みんな、隼人くんのこと、心配してたよ」
隼人「誰が俺のことなんか心配すっかよ」
顔をしかめる隼人くん。
「里見くんとか、石倉くんとか。あ、あと須永くんも」
そう言ったときだった。
──ダンｯ
「…へ？」
間近に映る、明らかに怒った表情の隼人くん。
何が起きているのか、私のばかな頭では理解が追い付かない。
けど…
隼人くんの貫くようなその瞳に、
私は恐怖を感じていた。
後ろは壁。
隼人くんが両手を壁についているせいで、逃げることができない。
「…っ」
唇が震えて声を出すこともできなかった。
ただ、
隼人くんが、私に対して怒りの感情を抱いていることだけは理解できた。
隼人「……」
隼人くんはそらすことなく私の目を見つめている。
「はや、と、くん…」
やっとの思いで彼の名を呼ぶと、彼が口を開く。
隼人「お前、なんでアイツに…」
「え、？」
隼人「……くそっ…！」
隼人くんが私にぐっと顔を近づける。
「隼人くん…！？やめ…！」
恐怖心から必死に抵抗すると、両手を壁に押し付けられた。
「はや、とく…！………んっ……んんっ」
無理やり唇を押し当てられる。
隼人くんとの初めてのキスが、
こんな、無理やりなんて……
角度を変えて何度も何度も、
貪るように、
隼人くんは私に唇を重ねた。
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コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (
レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロ | 作成日時：2019年3月24日 16時
