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「唯月…」
唯月「ん、わかってる」
そのとき、鉄パイプを持った隼人くん達がきた。
「え、隼人くん！？」
隼人「A、静かにしてろ。アイツまだ中にいるか？」
唯月「いるよ」
「っ唯月！ねえ、隼人くん、それ…」
隼人くんが鉄パイプで何をしようとしているのかはわからない。
でも…
もし、それで誰かを傷つけようとしているのなら、私は隼人くんを止めないと。
「隼人くん、だめ。…行かないで」
隼人くんの、鉄パイプを持っていない方の手をぎゅっと握る。
この手は、隼人くんの手は、誰かを傷つけるためにあるわけじゃない。
私を守ってくれる。
私を安心させてくれる。
そんなあたたかい彼の手が、私は好きなんだ。
隼人「っ…Aは待ってろ。諏訪」
一瞬、隼人くんの瞳が揺れた。
けど、私の手を離させると、唯月に捕まえておくように言い、男子トイレに入っていく。
「…っ、唯月、離して！」
唯月「今、行ったら危ないから！」
直後、男子トイレからキンッという金属音が響いた。
何度かの金属音が鳴り止むと、男子トイレの入り口に、ゆらりと人影が見えた。
唯月・私「「…っ！」」
男子トイレから出てきたのは、頭から血を流した先生だった。
先生は無言で私達の横を通りすぎた。
「…っ！隼人くん！！」
急いで男子トイレに駆け込むと、
痛そうに顔を歪めて座り込む隼人くん、
肩を抑え壁に寄りかかる須永くん、
苦しそうに横になっている石倉くんの姿があった。
「大丈夫！？」
隼人くんの側に駆け寄ると、隼人くんは力なく笑って言った。
隼人「…そんな顔すんなよ」
隼人くんは私の頬をするりと撫でて、それから私の目元を優しく指でなぞった。
そこで、やっと、自分が涙を流していることに気がついた。
「……ばか」
小さな声で呟く。
でも、隼人くんには聞こえていたようで、
彼は少し泣きそうになりながら、「ごめん」って呟いた。
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コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (
レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロ | 作成日時：2019年3月24日 16時
