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熊沢「うちの男子は見かけなかったけど」






水泳部の熊沢さんがそう言うと、






唯月「別に男の仕業とは限らないんじゃない?女だっているでしょ、そーいう奴、ねえ!」






狙っていたかのように、唯月が口を挟んだ。






唯月「あ、そういえば香帆さ、澪奈と昔仲よかったよね?」






宇佐美「はぁ?何いきなり」






唯月「どうして急に話さなくなったの?」






宇佐美「あんた達に関係ないでしょ」






お昼のときみたいにバチバチしている二人。






魚住「どうしたの香帆…」





いつもと違う態度の宇佐美さんに動揺する魚住さん。






宇佐美「なんでもなーい」





宇佐美さんは取り繕うように返す。






そのとき、それまでずっと黙っていた涼音が口を開いた。






涼音「もし女子がやったなら、犯人は茅野じゃない?」






茅野「…へ?」







涼音「だって澪奈のことずっと追いかけ回してたじゃん」






小宮山「確かに、1番奴 隷が当てはまる」






茅野「いやいや…私じゃないから…」

 




辻本「否定すれば否定するほど怪しいよね」






辻本さんの言葉に「そんな…」と呟く茅野さん。






「…茅野さんは、違うんじゃ、ないかな」






口を開いた私にみんなの視線が集まった。






花岡「は、なんで?」






辻本「茅野さんじゃないって言いきれる理由は?…あ、もしかして犯人が自分だから?」






隼人「ふざけんな!!」






私を散々に言う彼女らに腹を立てた隼人くんが私の前に立つ。






びくり、と肩を震わす二人。







「隼人くん、大丈夫だから、ね?」






若干、殴りにかかろうとしている隼人くんを宥めて彼女らに向き直る。






「昨日…先生が言ってたこと、全然届いてないんだね」






花岡「は、はあ?」







冷たい視線を浴びて、震えそうになる声。







ぐっと下唇を噛んで、少しずつ言葉を紡ぐ。






「自分が助かれば、他人がどうなっても構わない。


モラルの欠如、アイデンティティの拡散。


悪意にまみれたナイフで、汚れなき弱者を傷つけないように…変わってくれって!!


先生の言葉は!!あなた達には、ひとつも届かなかった…?」

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コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コロ | 作成日時:2019年3月24日 16時

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