【3年A組】キミのひみつ

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先生「いててて、いたい、いたーい」
　





先生のその声とともに大きな爆発音がした。





「きゃっ！」





隼人「A！」






爆破された天井の一番近くにいた私を隼人くんは庇うように抱きしめる。






隼人「Aっ、けがは！？」





「大丈夫…隼人くんは…？」





隼人「っ、よかった、俺は平気だ」
　




お互いの無事を確認し、ほっと息をつく。






先生「お前らこれがあること忘れんなよ」





里見「汚ぇぞ」


　


先生「集団で襲いかかっときながらよく言うよ。さて、どうしよっか」







語尾が明るい先生に恐怖心は増す一方だった。








石倉「そんなに殺してぇならよ…そんなに殺してぇなら茅野を殺れよ！」





石倉くんはそう言って茅野さんのことを指さす。


　


石倉「答えを外したのも…こいつなんだから！なぁ茅野…お前が死ねよ、なぁ」






「石倉くん、それは、んん」





ひどいよ。と続けようとした口は後ろから隼人くんの手に覆われて遮られた。





隼人「お前は黙っとけ」






そんな優しい表情で言わないでよ…。






隼人くんに目で訴えてみるものの手を離してくれそうにはない。



　

石倉「お前らみんなそう思ってんだろ？」





石倉くんが聞いてもしーんと静まり返るだけだった。




先生「なんだ、反論なしか？お前ら、みんな茅野が死ねばいいと思ってんのか？」






先生の言葉にも沈黙は続くだけだった。





先生「ハハッ、ハハハッ、お前ら、揃いも揃ってクズだなあ！自分が助かれば他人がどうなっても構わない。イカれてるねぇ…どうしてそんな、貧しい考えが生まれるのか…モラルの欠如、アイデンティティの拡散、要は中身が空っぽなんだよ！！！」





先生の言葉が、私の頭の中でこだまする。

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