私にも守れたら (ページ21)

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18話ページ21

あの会見のあと、陽太郎と一緒に三雲くんが入院する病院へと足を運んだ。
受付の看護師さんに病室を聞き、陽太郎とそこへ向かう。

たどり着いた病室のドアをコンコン、とノックする。すると、「はい」と凛とした声とともに、ドアが開く。

「どちら様かしら」

そこにはとっても綺麗な女の人がいた。
すごい、とてもすごい…。綺麗。

「あ、あの、私、三雲くん、、の」

あまりにも綺麗で緊張し、辻ちゃんみたいに片言になってしまう。

「お、ツルマじゃん。ひさしぶり」

「あ、遊真」

あたふたしていると、病室の奥から遊真が顔を出す。
因みに、陽太郎はいつの間にか中に入っており、病室にいる可愛らしい女の子と話していた。

「あ、鶴間さん」

「三雲くん！無事？」

ベットに上半身だけを起こしていた三雲くん。
どうやら意外と元気そうで安心。

「修、こちらの子は？」

「あ！三雲くん…じゃなくて、修くんと同い年のボーダーの鶴間Aです！挨拶遅れてすみません」

緊張しながらも、三雲くんの代わりに挨拶をする。

「あの、えっと修くんの、お姉さん…ですか？」

「「母です」」

「えっ」

恐る恐る、尋ねるとまさかのまさかのお母さん。驚愕。若っ

「…失礼しました…」

しどろもどろになりながらも、三雲くんのお母様に謝罪する。多分今の私の顔は真っ赤っ赤。

「あ、そういや三雲くん、怪我は大丈夫なの？さっき会見出てたけど」

本題を忘れ、そのまま帰りそうになり、はっと思い出し尋ねた。

「ああ、大丈夫。すぐに退院できるよ」

「そっか、よかった」

怪我はしているものの、すぐに退院できると聞いてほっとする。

「それと、そちらの女の子は…？」

さっき陽太郎と話していた小柄な女の子の事も聞く。

「そっか、ツルマは会ったことなかったな。こいつはチカ。おれたちのチームメイト」

と言ってその子を紹介する遊真

「は、初めまして。玉狛支部の雨取千佳です」

よろしくお願いします。とアホ毛を揺らしながら頭を下げる雨取さん。

「鶴間Aです。よろしくお願いします」

私も雨取さんに自己紹介をする。
すると、遊真から雨取さんは私達の一個下と言う事を告げられる。

「そうなんだ。じゃあ雨取ちゃん、よろしくね。私の事も適当に呼んでいいから」

「ありがとうございます。えっと…」

「どしたの？」

急に口ごもる雨取ちゃん。困惑している。

「あの、遊真くんはつるまって呼んで、でも鶴間(かくま)って言ってたから…」

「遊真…」