じゅーに ! ページ12
昨日『10000hit行ったら〜〜〜』とか言っていたら、とてもとてもありがたい事に10000hit越えていました!!!更に更に!!!評価は9.9ですし、お気に入りは200越え!!流石に自分の目を疑って来てます…そして今日は10000hit記念のお話です!!本編の続きは14からになります!では、記念のお話をどうぞ!!
_______________________
これは、まだ二人が高校生の時の話。
『ねぇ、ねぇねぇねぇ聞いてよ渉くん!!!』
幼馴染みの肩をがっしり掴んでぶんぶん揺らす。離せ〜〜と少しビブラートになっている事に笑いながら、ぱっと肩を離した。
『今日さ!!』
「早く言えよ!!!!溜めがなげーんだよ!!!」
『××くんに告白されたの!!!』
テンションが高い私を他所に、渉くんはそれを聞いてぽかんとするだけだった。たまーにぱくぱくと金魚みたいに口を動かしている。
やっと声が出たのか、お前……と小さな声で言う。
「付き合うの?そいつと。」
ふいっと背中を向けられて、表情が見えない。
『うん、オーケーした。』
沈黙。渉くんは背中を丸め、うつ向きながら私に告げる。
「そっか、幸せになれよ。」
(幸せにならねぇと、俺が辛いんだよ。)
『××くんってさー、真面目だし頭良いし、本当…』
「ごめん、俺今からバイトあんだ。…あのさ、1つ言ってい?」
振り向いて、渉くんは真面目な顔で言った。
「そいつの噂、あんまり良くねぇよ。」
_______________________
渉くんが言った言葉の意味が分かったのは、付き合って1ヵ月後の話だった。
「Aってさ。」
『ん、何ー?』
「なんで男の家に平気で出入りしてるの?仲良さそうに話してんの??そいつの名前ばっか呼ぶの気付いてない???」
きっと渉くんの事だろう。幼馴染みなんだから、と宥めようと口を開く。
ていうか、××くんも嫉妬するんだ。
以外な一面を知れたな、と思った。でもそれはほんの一時だけだった。
「彼奴より俺の方がAの事知ってる。何時に風呂に入るか、何時にご飯を食べて勉強するか。いつも行ってる店の名前も言えるし、Aん家の鍵も持ってる。」
全身に鳥肌がたった。彼の目は私の知ってる××くんでは無かった。怖い。この人をそう思ったのは初めてだった。
「なぁ、俺はお前の何もかも知ってるつもりで居るんだよ。」
腕を掴まれた。力が強い、振りほどけない。痛い、怖い。
「これからもお前の一番は俺だよな?俺だったら毎日何処へでも連れてくし送るよ?まぁいつもしてるけど。」
逃がさないよ、と腕を一層強く握った。
432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽにょはふねをおいかけている - 三度の飯より華声が好きさん» 間違えてました!!!直ちに修正致します。(ご指摘ありがとうございます)これからも読んで貰えると嬉しいです^^; (2018年12月3日 19時) (レス) id: 3949c433dc (このIDを非表示/違反報告)
三度の飯より華声が好き(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます!失礼かもしれませんが、じゅーろく話で大阪人と書いてありますが、坂田さんは大阪ではなく、兵庫出身の方です。一応直さないとって思ってすみません、、、 (2018年12月2日 23時) (レス) id: af24b820c6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょはふねをおいかけている - 優帆さん» コメントありがとうございます!!作品気に入って貰えたみたいで嬉しいです!これからも見てやって下さい!! (2018年11月30日 18時) (レス) id: 3949c433dc (このIDを非表示/違反報告)
優帆(プロフ) - コメント失礼します〜!この作品大好きです。更新頑張ってください!! (2018年11月29日 19時) (レス) id: e9cc48fd0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽにょはふねをおいかけている | 作成日時:2018年11月25日 15時