たぬきと犬とてるてる坊主と

エイプリルフール(4月1日) ページ24

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ま「ねぇねぇ、さっき外歩いてたらモデルの勧誘されたんだ。」


へぇーこんなとこにもモデルの勧誘ってくるんだ。
まぁまふくんスタイルいいし、顔もかっこいいもんね。

うん、納得。



あ「え？まふくんも？奇遇だね。俺も昨日かな？されたんだよね」


あれ？

あんくさんも？


ってことは自然に…


う「え、なに皆されてるの。俺されてないんだけど。どういうこと」

ま「それは…せっ…背が…いや、なんでもない。」

あ「うん。せっ…背がね」
う「黙れ」

「でもさ！珍しいね。こんなとこまでモデルの勧誘が来るなんて！やるの？モデル」

ま「やる訳が無いよ」

「えーなんで勿体無い！」

あ「Aちゃん。今日は何日？」
「あ！…いや、4月2日だけど…」

う「まさかお前ら」

ま「…ごめんあんくさん。せっかくノってくれたのに」

あ「いいんだまふくん。俺も日にち感覚鈍ってたから」


「…まずは私達に謝ろうか」

あ「Aちゃん嫌いにならないで！」
「ならないけど」

ま「1日ずれたけど、今日だけ彼氏になってあげるから！」
「望んでないから」


もう、みんな部屋にずっとこもってるからいけないんでしょ。


う「A」

「うらたさんも言ってください！お前らちゃんと日にち確認してからやれ！って」

う「昨日さ、浦島坂田船のライブ当たったから一緒に行こうなって言っただろ。」

「はい！すっごく楽しみです！」

う「あれ、嘘」
「え」


あ「あれま」

ま「まず、元の世界に戻らない限りライブなんて行けないよね。」


そうだった…

ここには私たち以外いないじゃない。


「いいの。エイプリルフールだったもんね。でも、ネタばらしはもっと早くして欲しかった。」

う「Aごめん。俺その後酔っててネタばらしするの忘れてた…」

ま「飲んだのコーラだけどね」


あ！

でも私もみんなに言わなくちゃいけないことがあった。


「あのね…」
あ「ん？どうしたの」

「昨日近く歩いてたら温泉見つけたからみんなで行こう！って言ったじゃない？あれ嘘なんだ！ごめんね」

ま「うん。別にいいよ」

あ「なんだそんなこと」


あれ。
もっとショックを受けるリアクションを予想してたんだけど


う「家の風呂で入ればいい話だもんな」


みんな温泉にはそんなに興味ないのかな。


「…そっか」

あ「Aちゃんと一緒に入れれば俺たちどこでもいいからさ！」


そっちですか。


「入らないけどね。」

う「なぬ」
あ「えー！」
ま「やだやだ」

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