たぬきと犬とてるてる坊主と

自己紹介 ページ3

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あ「そーいえば俺ら君の名前知らないや」


犬がコントローラーを置いて私の方を見る。


あ「俺はワンク！あーでもみんなからあんくさんって呼ばれてるんだ」


あんくさんが笑顔で私に自己紹介をしてくれた。


「あんくさん…」

あ「うん、そうだよ！もう一回！」

「あんくさん」

あ「いいねぇ…もう一息！」

「あんくさん？」

あ「あぁ…次は呼び捨てでいこうか」


う「おい」

あ「ん？あ、次はうらたさんも呼んであげて？」

う「ちげーわクソ犬」

あ「くぅぅん」


「えっと…」

ま「僕はまふてるです。」


私が2人の会話に困ってるとてるてる坊主が自己紹介をしてきた。


ま「でもみんなはまふくんって呼んでるけど、君は好きなように呼んでください。」


私の顔を見ずにさっさと自己紹介を済ませた。

最初から思ってたけど、この人少し冷たい？


「じゃあ…私もまふくんって呼ばせてもらってもいいかな？」

ま「は？」

「あ、えと駄目だったかな…」


どうしよう、怒らせちゃったかな。


ま「…呼んで」

「えっと…なにを？」

ま「僕の名前！」

「まふくん？」



ま「うん///」


なるほど

と私は思った。

まふくんはツンデレなのだと


う「じゃあ最後は俺か。」


さっきまであんくさんとわちゃわちゃしていたたぬきが言った。


う「どーも、うらたぬきです。他の奴からはうらたって呼ばれてます」

「うらたさん…よろしくお願いします」

う「ん、こちらこそよろしくね。そんなに緊張しなくていいんだよ？これから一緒に住むんだからさ。ね？」

「っはい」


うらたさんってなんなの。
ボケるし、ツっこむし、優しいし…

どれか一つにしていただきたい。


(大丈夫かな)

まだ彼らと過ごして少ししか経っていないけど
一人一人の個性が強すぎることは十分に分かった。

(帰れるまでの辛抱だ)

” 頑張ろう ”

一人静かに胸に誓った。

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