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そんな状況を見兼ねたクソ親父が、Aを引き取ることにした
勿論そんなこと男が許す筈なかったが、警察はAの意思を存分に尊重し結局Aは轟家の養子となった
___正式に引き取られたのは、Aの11歳の誕生日だった
俺としては、これ以上ないくらいに嬉しかった
学校だけじゃなく家でも一緒に居れて、且つ、Aをちゃんと守ってやれることに喜びを抱いてた
最初のうちは姉さんにも、夏兄にも、ましてや親父にも心を開かず、俺の側に居るか、部屋の隅でジッとしているだけだった
けど、姉さんたちが懲りずにAの心を解していったことで、Aは家で笑顔を見せることが多くなった
高校に入ってからは、事情を知った彼奴の実の母親が、せめてもの償いとかなんとかで毎月多額の生活費を振り込んでくれることになり、独り暮らしを始める
俺も姉さんも………気に食わねぇけど親父も最初は引き留めた
けど、揺るがない彼奴の心に折れて、家からあまり変わらない距離にあるマンションを借りることになって
「はぁ……」
全寮制については、一応親権を持っている親父が俺の時と一緒に承諾して
よりAと居れる時間が増えると思ってたのに………
思い出しては悔しさが込み上げてきて、拳を強く握る
「お…轟」
「相澤先生…」
相澤先生の部屋へ向かう角を曲がれば、タイミングよく現れた先生
「それで、用事って…」
「ああ、そのことだが……」
___保州総合病院___
A組全員と相澤先生、オールマイト、ミッドナイト、根津校長に塚内さんというメンバーで病院へ急ぐ
「この部屋だ。いいか、個室だとしても、仮にも病院だ。彼奴がどんな姿でいようと、声を荒げるなよ」
「「はい…っ」」
全員に確認を取るようにして、先に入った相澤先生とオールマイト、根津校長先生、ミッドナイト
「Aちゃんに会える言うても…」
「な…どんな状態って……」
不安を口に漏らすクラスメイトを横目に、掌に爪が食い込むぐらい強く拳を握る
「彼奴はそんな柔な奴じゃねぇだろ……」
「っ……」
ボソリと不安の声を鬱陶しげに呟く爆豪の声に、少しだけ落ち着く
そうだ
彼奴は弱い奴だ
けど、その分強くもあるんだ……
自分に暗示をかけるように小さく溜め息を吐く
暫くして、中から医者と看護師が出てくる
「ぁ…どうぞ？」
看護師の声で恐る恐る取っ手にてをかけ、扉を開いた
………
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おやたぬき(プロフ) - ゆきかきさん» あらあらあら！喜んで頂き嬉しいです！！！返信遅くなり、申し訳ありませんでした！！ (2019年9月7日 15時) (
レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきかき - めっっっっっっっっっさ！よかったぁぁぁ！爆豪と轟好きなんでよかった！あ、天国さんが呼んでいるぅ？ (2019年8月28日 13時) (レス) id: e9bda3ff7a (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - ゆらさん» 返信遅くなりすみません！！リクエストありがとうございます！！上鳴君ですね！！了解しました！！！ありがとうございます！！！ (2019年5月29日 21時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - リクエスト失礼致します。上鳴で糖分多めのお話お願いできますかね？上鳴君が嫉妬しちゃう...的なシチュエーションで。(長めに書いてくださると嬉しいです)いつでもお待ちしております！！ (2019年5月26日 17時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 夜剣さん» んんん！！ありがとうございます！！！嬉しくて口角めちゃ上がってます！これからもお願いします！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おやたぬき | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時：2018年9月29日 22時
