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-過去-
早番だったせいで今日は14時で仕事は終わってしまった。
ジョングクはこの頃既に私のシフトを知っていたので、終わる時間に合わせて来ていた。
今日だけは会いたくなかった。
でもやっぱり今日も私を家まで送ると言った。
「あれ、こっち、私の家じゃないよ…」
朝のことが頭の中でぐるぐるしていたせいで、いつもの帰宅コースからズレているのに全然気がつかなかった。
「少しあそこで休んで行きましょうよ」
心なしか彼もいつもより元気がなかった。
どうしたんだろう。
彼に着いて河原を見渡せるベンチに座った。
そして今一番聞きたくない言葉を口にした。
「Aヌナ、結婚してください」
でも今日はすごく真剣な顔をしていたから驚く。
これは、うそ、なんだよね？？
自分に質問するけど答えは返ってこない。
「結婚は今すぐじゃなくていい」
「せめて、付き合ってくれませんか」
もう、やめて。
私、これ以上傷付きたくない。
やめて！！！！
「…A？」
優しい声で呼ばないで！！！
「いい加減にしてよ！！！」
「もう、お願いだから私の前に現れないで！！」
叫んだ。
いや、叫んだつもりだった。
絞り出すような声しか出なくて悔しい。
涙で彼の顔が見えない。
「あんたなんて…」
先を言いたくない。
本心じゃない。
「あんたなんて嫌い…！！！」
____
それから私は呆然とするジョングクを置いて家に帰った。
そして大声を出して泣いた。
どうしてこんなことになったんだろう。
一体私が何をしたと言うの。
両親がいなくなって、お金もなくて、変な女に絡まれて。
好きな人に弄ばれた。
「なんで…、なんで！！！」
散々泣き叫んで、力尽きて眠った。
明日は休みだし、お風呂なんて朝でいい。
それでも何となく、夜中に起きてしまった。
眠れない。
仕方なくテレビをつける。
ニュースが流れていた。
『続いてのニュースです。
今日17時頃、ソウルの〇〇でストーカーの容疑で27歳の女が逮捕されました』
そして映し出された写真。
私は思わず「あっ」と声を出した。
容疑者は朝の女だった。
ニュースによると、未成年男性に半年前からストーカー行為をしていたらしい。
ソウルの〇〇とはジョングクのメンバーズカードに記載されていたホリデイコーヒーの支店がある場所だ。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
