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-過去-
自分の顔を鏡で見てみる。
「私って、チョン ジョングクに似てますか？」
「A、何言ってるの？」
一緒に休憩を取っていたソクジンさんは顔をしかめた。
なんかごめんなさい…。
「昨日言われたんです。俺に似てるって」
「ええー？」
ソクジンさんは更に変な顔をした。
私も変な顔をする自分を鏡越しに見てみる。
似てない。
それは明らかだ。
じゃあ何？
彼は私に何を感じていたんだろう。
楽しそうに笑った顔。
素敵だった。
だけど、信じられない。
顔が良い人間というのは分からないものだ。
女なんて特に。
性格がブスな美人が多い。
男性は分からないけれど…。
でもジョングクには気をつけないと。
そう誓った。
「Aさんって何歳？」
休憩が終わって1時間後くらいに、チョン ジョングクはやってきた。
そして私のレジに並んで突然そう言ってきた。
ちょうどその時間は混んでなくて、並ぶ人もいない。
人が並んでいたら「他の客の迷惑」と言ってやれるのに。
「…今年で20歳です」
「あ、年上なんですね。俺19ですから。
じゃあ今度から敬語にします」
「わ、わかりました」
「カフェラテ１つください」
「かしこまりました」
お金を受けとって、カフェラテをつくる。
彼はいつもの席に座った。
今日はパソコンを持っていた。
すぐに開いて、真剣な顔で何かをしている。
なんだろう。
それにしても、19歳。
大学には通ってないのだろうか？
謎。
…聞いてみようかな？
カフェラテを持って行くついでに、ちらりとパソコンを見てみた。
訳の分からない数字やグラフだらけ。
なんなんだろうこれは。
大学の勉強？
「あの、それ、何してるんですか？」
「これですか？仕事です」
「仕事！？」
「はい。やる気になったんです。Aヌナのおかげで」
…ど、どういうこと？
また私に対するドッキリみたいなもの？？
私遊ばれてるんだろうか。
なんで私のおかげでやる気になるのか。
謎だ。
「ヌナ、今日は何時に終わるんですか」
「17時ですけど」
「じゃあまた待ってますね」
今14時半なんだけど…
ずっとここにいるのだろうか。
ホリデイコーヒーはコンセントもWi-Fiも、一人用の席もある。
つまり「ぜひ長居してください！」という店なのだ。
だから問題はないんだけれど……。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
