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「テヒョン、引っ越しおめでとう」
「ありがとう!A!」
テヒョンが婚約者さんと同棲することになった。
なので今の家を引き払うんだそう。
そして今夜は引っ越し祝いで私の家に来ている。
テヒョンの婚約者さんももちろん仲良くしてもらっている。
看護婦さんで、今夜も夜勤でどうしても来れなかった。
やっぱりいつも、婚約者さんには悪いと思っていた。
もちろん変な仲という訳ではないけど。
週に1回2回も来てくれるテヒョン。
彼も善意でやってるだけだけど……。
正直安心した。
これでもう変な気を使う必要がなくなる。
シヨルの通う保育園にはこれからも勤めるらしい。
「だからまた来るね!」
「そんなに来なくても大丈夫だよ」
「でもまだシヨル小さいし、Aも働いてるじゃん…」
「何かあったら電話するから」
「うん」
テヒョンは保育園の先生ということもあって、子どもに対してとても敏感に反応する。
シヨルに父親がいないのをとても心配していた。
それに最近、私が仕事復帰してからは更に心配しているようだ。
グクの置いていったお金では、シヨルを高校まで行かせてあげる余裕がない。
中学校に通わせることはできるかもしれないけれど、色々我慢してもらわなくてはやっていけないだろう。
だからどうしても働かなくちゃいけない。
思い切って、ソクジンさんに連絡をとってみた。
彼はすごく喜んでくれた。
「Aちゃん、メールで突然辞めますって言って次の日から本当に来ないからびっくりしちゃったよ!」
「……ご、ごめんなさい。色々あって」
どうやら日本に来る前、グクかグクの父親だろうか。
辞職のメールをソクジンさんに送っていたらしい。
そんな失礼ないなくなり方をしたのに、彼は優しく迎えてくれた。
「色々あって」をどう解釈したのか分からないけれど。
子どもがいることを伝えると何かを察したらしかった。
「テヒョン、結婚式はいつなの?」
「うーん、一応は夏の予定」
「そうなんだ。楽しみにしてる」
「うん!シヨルも来てね」
私の近くで積み木をしていたシヨルは「うん!」と笑顔で頷く。
「あ、テヒョン、そういえば最近シヨルが新しい友達ができたって言うんだけど、誰かな?」
「えぇ〜?誰だろう?結構みんなバラバラで遊んでたりするからなぁ」
「そうだよね…」
こうやってどんどん友達が増えて、親離れするのかな。
そう考えると寂しくなった。
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う - 最高すぎる! (2021年8月27日 0時) (レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした!!!最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月31日 12時