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ジョングクは嫉妬深い。

それはユンギ先生も私も重々承知していた。


「A、何笑ってたの。なんの話」

「おはよう、グク…」

「話逸らさないでよ」


寝起きのせいもあり、とんでもなく怒っていた。

ユンギ先生に助けを求めようと、チラッと見てみたが先生は知らぬふり。


そろーっとソファへ戻ってしまった。

なんて冷たい…。


「えーと、なんの話だっけ。あ、ユンギ先生が料理に興味深々だったの」

「へー。あっそ」

「嫉妬しないで」

「キスしてくれたら許してあげるよ」

「…」


ユンギ先生の前でこうして彼が無理を言ってくるのは初めてではない。

仕方なく、背伸びして彼の頰にキスをした。


むすっとするジョングク。


「なんでそこ。口にしてよ」

「ユンギ先生の前でできるわけないでしょ!」

「俺後ろ向いてるから大丈夫」


ソファの方からのんびりとしたユンギ先生の声。


仕方ない…

恥ずかしい…


チュッ、と立てるはずではなかったリップ音。

鳴ってしまった。

でも無事に彼の唇にキスをした。


「これで良かったでしょ?」

「ん」


コクンと子どものように彼は頷いた。

本当に子どもみたい。



そのまま彼は何事もなかったかの様に、お腹をさすりながらユンギ先生の座るソファへ向かってしまった。


「グク、悪いんだけど自分で牛乳用意してね」

「んー」

「ユンギ先生は何飲みますか?」

「なんでもいいよ」

「じゃあコーヒー入れますね」


ジョングクが嫌いだからあまり家でコーヒーを飲まない。

私は別に嫌いではないから、今日はユンギ先生に便乗して一緒に飲もうかな。


「ご飯できましたよ〜〜」

「「ありがとう」」


2人が同じタイミングで振り返り、同じタイミングでお礼を言うもんだから笑ってしまった。


「ユンギ先生はいつ韓国へ帰るんですか?」

「今日の夜かな」

「もう帰っちゃうんですね」

「安心しろ。弱めだけど睡眠薬を用意したから。ちょっと寝付けない日には必ず飲めよ」

「わかりました」

「色々考えすぎて混乱した時もこれ飲んで寝ちまえ」

「そうします」


そう言ってユンギ先生はカバンから薬を取り出して、私の前に置いた。


「ありがとうございます」

「ま、あんまり考えないのが一番だからな」


また、ユンギ先生はそう言った。

少し目をそらして。


私が知らない何か真実がある、そう思う。


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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品!!本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます!ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜! (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました!凄い展開ですね!楽しみです!頑張ってください! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます!第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください! (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月21日 20時

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