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「横になって、目を閉じて」


私はユンギさんに言われるがまま、今ベッドで横になっている。


「あーあ、俺とAの秘密の花園的な場所がユンギ先生に見られるなんて」

「馬鹿言ってないで黙ってろ」



さっき飲んだ睡眠薬のせいか、すぐに眠くなってくる。

もう2人の会話があまり耳に入らない。


ボソボソと、ユンギ先生の言葉が耳元で囁かれる。

それをじっと聴きながら、私は眠りについた。




_____

いつまで寝ていたのだろう。

ハッとして目を開けた。

なんと起きたら朝日が昇っていた。

時計を見ると朝の6時。


昨日、ユンギさんに言われてベッドに横になったのが午後14時頃。


とんでもなく寝ていた!


あわててリビングに降りると、ユンギ先生とジョングクは雑魚寝していた。

テーブルには大量のビールの空き缶と、スーパーで買ってきたと思われるお惣菜。


昨日はリビングで夕食を済ませたらしい。

いや、これは酒盛りかな。


朝ごはんを用意するのと、この惨状を片付けるの、どちらを最初にするか迷った。

とりあえず部屋を綺麗することから始めよう!


たくさん寝たせいか、なんだか頭がスッキリしていた。

過去なんて気にならないほどに。



「ん、A?起きたのか」


空き缶を片付けている音でユンギ先生が目を覚ましてしまった。

ジョングクは相変わらず寝ている。


「おはようございます。起こしちゃいました?」

「いや、大丈夫。それより悪いな、こんな汚して」

「大丈夫です」


あはは、と笑って後片付けを再開する。


ユンギ先生は二日酔いなのか頭を抱えてトイレに向かってしまった。



一通り片付けて、朝食の準備をする。

卵が結構減っていた。

おつまみに料理でもしたんだろうか。

フライパンがそのままになっていた。


目玉焼き作ろうとしたのに、もう!!!


仕方なくフライパンを洗うことから始めよう。


「ユンギ先生はパンとご飯どっちがいいですか?」

「ご飯」

「わかりました。日本食でいいですか?」

「いいよ。作れるの?」

「はい。こっちに売ってる料理本はほとんど日本食ですから」

「たしかに、それもそうだな」


ユンギ先生はまたニヤッと笑って私の隣に立った。

料理の過程を観察しているらしい。


「そんなに見られたら恥ずかしくて失敗しちゃいそう」

「ん、見てないよ」

「完全に見てるじゃないですか」


おかしくて笑っていたら、後ろからいきなり寝ていたはずのジョングクに抱きつかれた。


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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品!!本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます!ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜! (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました!凄い展開ですね!楽しみです!頑張ってください! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます!第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください! (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月21日 20時

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