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そっと扉を開けると真剣な顔でパソコンをいじっているジョングク。
ノックしたはずなのに気づいていないみたい。
いつものこと。
「グク、置いておくよ」
彼専用のコースターは私が作った。
専用のキットを買って、彼の好みのデザインで作ったものだ。
「ありがとう」
彼は私に見向きもせずに言う。
ちょっと悲しいけど、仕事中はそんな感じ。
すごい集中力。
洗濯物は全部ベランダに干す。
今日はとっても天気がいい。
遠くの山までくっきり見えている。
あの見える山の名前はなんだろう。
私たちが住んでいるのは横浜という場所だ。
海が近いがまだ浜辺に行ったことはない。
私もグクも日焼けが嫌なのだ。
それに行くならすごく綺麗な海に行きたいよね、といつも言い合っている。
ここは結構中心部だから、やっぱり私たちの住むマンションはいい値段がするんだろうなぁ。
ジョングク様様である。
たまに中華街に行く。
韓国とはまた違うけれど、好きな場所だ。
彼はすごくよく食べる。
大きな豚まんもペロリと食べてしまう。
「ねえーA」
「えっ」
ベランダのプチトマトの世話をしていると、仕事をしているはずのジョングクがキラキラした目をして現れた。
「どうしたの?お仕事は?」
「出かけよ」
「えっ?突然…」
「なんかもう今日はやる気出ないから!」
「仕方ないなぁ」
「すぐ支度して!」
「はいはい」
たまにある。
彼はやる気が出ないとすぐ出かけたがる。
苦笑いをしているが、内心は嬉しくて仕方ない。
彼と出かけるのが大好きなのだ。
ゆっくり散歩するのも好き。
「グク、お昼ご飯は外で食べる?」
「チキン食べたい」
「チキンかぁ」
日本には韓国みたいにたくさんチキン屋さんがあるわけではない。
売っているチキンも味が違う。
そこはネックである。
「ほら、近くにあるハンバーガー屋さん、あそこに行こうよ」
最近できたおしゃれなハンバーガー専門店で出てくるチキンが彼のお気に入り。
「じゃあそうしよう」
「うん」
部屋着からお出かけ用の服に着替える私を彼は楽しそうに見ている。
明るいところで裸を見られるのはまだ少し恥ずかしい。
彼のように綺麗な肉体美なわけでもないし。
「あれ?A、また胸大きくなった?」
「それいつも言ってるよ」
「そう?」
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品!!本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます!ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜! (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました!凄い展開ですね!楽しみです!頑張ってください! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます!第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください! (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月21日 20時