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案外早く韓国に到着した。
日本に来る時の飛行機なんて覚えていないから、ある意味はじめての飛行機だった。
「もっと乗っていたかったなぁ」
「今度は本当に沖縄でも行きなよ」
「うん、そうする」
釜山の金海国際空港は日本の空港とはまたどこか雰囲気が違っている。
とても似ているのに面白い。
飛び交う言葉は韓国語。
いろんな情報が一度に入ってくるみたいな感覚。
早くも気分が悪くなりそうだった。
でもこれは多分人酔いとか、そこら辺だろう。
ユンギ先生の薬の出番はまだない。
「どう？釜山は」
「うーーん、まだなんとも…」
「とりあえず〇〇小学校に行ってみよう」
「そうだね！」
私たちは空港からタクシー、電車、バスと乗り継いで出身であるはずの〇〇小学校へ向かった。
_____
「うわぁ！懐かしい〜〜」
テンションが上がっているジミンがグラウンドへ向かって駆け出す。
どうしよう。
全く記憶にない。
かすりもしない。
でも電車、バスに乗った時は懐かしさを感じた。
私はたしかに韓国で生活していたらしい。
でも今ここの風景には、何も感じなかった。
泊る予定のホテルはこの先にあるので、まだお互いにキャリーケースを持っていた。
途中からジミンは私の分も持ってくれた。
「…ジミン」
「なに？」
「近くに図書館ある？」
「ああ、あるよ。やっぱ思い出した？」
「ううん。旦那が言ってたの。私は近くの図書館によく行ってたって」
「なるほど、じゃあ行ってみようか」
「うん……」
小学校に何も感じるものはなかった。
ならよく行っていたという図書館ならどうたろう。
しかもちゃんとその図書館はあるらしい。
嘘ではなかった。
図書館は結構古ぼけていて、ジミンも「昔のままだ」と言っていた。
けれど私には全く何も感じられない。
「少し中を見てもいい？」
「もちろん」
ジミンも私も各々図書館を散策する。
数分後、突然ジミンが慌てて一冊の本を持ってきた。
「これ！これ！見よう！」
「？なに？」
表紙には卒業アルバムと書かれている。
ハッとした。
「これ、俺たちが卒業した年のやつ」
「じゃあ…」
「Aも写ってるかも」
私たちは近くの椅子に座ってその卒業アルバムを1ページずつ、慎重にめくっていく。
3組のページでジミンはクスクス笑いだした。
「これ。俺」
たしかにそこには、今と全然変わらないジミンが写っていた。
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます！そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月30日 19時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品！！本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます！ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜！ (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました！凄い展開ですね！楽しみです！頑張ってください！ (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます！第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください！ (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月21日 20時
