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食器洗いはいつも彼の仕事。
私が料理をする代わりに、彼が皿を洗ってくれる。
専業主婦の私から仕事を取るなんて酷い人だ。
その間、私は日本語の勉強のためにテレビをつける。
日本語は得意だ。
グクはもっと得意だ。
最初は一緒に練習していたけど、今ではそんなことする必要もなくなるほど上達している。
確か、日本に来て3年。
その前には……
…
思い出せない。
なぜなのか、私には日本に来る前の記憶がない。
一生懸命考えても全然思い出せない。
むしろ気分が悪くなってしまう。
彼に相談したら「無理に思い出さない方がいいよ」と言ってくれた。
私は韓国に居る時の話を彼から聞いたりもしない。
知りたくない気がするから。
なんだかモヤモヤして、変な気分になる。
今が幸せならそれでいい。
日本に来た理由だって、彼に聞いたら「療養のため」と言っていた。
私は韓国で事故にあい、そのせいで記憶を失ったらしい。
韓国にいると事故の恐怖心だけが蘇って、錯乱状態になった事もあるらしい。
そこも覚えていないけれど、そんな私のために彼は異国の地へ引っ越してくれたのだ。
割と近い距離だし、文化だってさほど違いがないから暮らしやすい。
彼の仕事がどこでも出来る仕事でよかった。
また、過去を少し思い返そうとしたせいで頭がふわふわした変な気分になった。
私の眉間にシワが寄っていたのだろう。
ジョングクはいつのまにか皿洗いを終えて、私の隣にそっと座っていた。
「具合悪いの？」
「ううん。大丈夫。平気だよ」
「ならいいんだけど」
「皿洗い、ありがとう」
「どういたしまして」
彼は優しい微笑んで、私の頭を撫でた。
「Aの頭はいつも撫でやすい」
「なにそれ」
2人であははと笑って、朝のニュースを見る。
これも日課。
ジョングクはいつも好きな時間に仕事をするみたいだけれど、基本はいつも同じ時間帯に同じことをする。
寝起きに弱いからなのか、10時半くらいからやっと仕事をするために自室に向かうのだ。
それまでは私とこうしてテレビを眺めながらお菓子を食べる。
今日はマシュマロとポテトチップスだ。
私はいつもストレッチをしたりウォーキングしたりする。
でもやっぱり体重が気になってしまうからあまり食べないように我慢している。
グクはそんな私の気も知らないで、いつもバクバク食べている。
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます！そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月30日 19時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品！！本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます！ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜！ (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました！凄い展開ですね！楽しみです！頑張ってください！ (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます！第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください！ (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月21日 20時
