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ナポリタンを食べた日から、私の記憶に関して特に進展はなくなった。

調べようよないし、私もあまり乗り気になれなかった。

でも週一で本が読めるカフェで落ち合うのは変わらない。



今日は火曜日。

急遽ジョングクと旅行になった。


テレビで流れた番組。

少し離れた場所にある温泉旅館が気になった。

箱根だ。



「行きたい…!すごく行きたい…!」

自分でも珍しくジョングクにそう頼んだ。


もちろん彼は「いいよ」と言ってくれた。

一泊2日。


ジミンにもそれは先週のうちに伝えてあって、明日の水曜日は会わないことになっている。


行きも帰りも電車。

ジョングクは運転免許を持っているらしいが、あいにくここは日本。

色々違っていて事故にあうのも怖いから、結局電車で行くことになった。


1時間弱の小旅行である。



電車に乗って隣に座る彼の肩を叩いた。

「旅行なんて、日本に来てから初めてじゃない?」

「あー、そういえばそうだね」

「楽しみ!」

「旅行にしては近すぎるけど」

「そんなことない!ありがとう、グク」


彼は嬉しそうに私を見つめる。


「韓国にいる時は、旅行した?2人で」

「……してないかな」

「そうなんだ」

「忙しかったから。お互いに」

「へえー、私も仕事してたの?」

「……アルバイト、してたよ」

「アルバイト?どこで?」

「……もう質問は終わり!俺眠いから寝ていい?」


そういえば、昨日は今日と明日の分の仕事もするって言って徹夜してた。


「ごめん、いろいろ」

「いいよ」


彼はぶっきらぼうに私の頭をガジガジ撫でた。

せっかくセットした髪型がちょっと崩れた。


すでに寝息を立てているジョングク。

本当に眠かったようだ。

半開きの口をそっと閉じてあげた。



私は韓国でアルバイトしていたのか。

大学は?

なぜ行かなかったの??

事情があったの??

なぜ……


自分の肩に突然重みを感じてハッとする。

ジョングクが寄りかかって来ていた。


可愛い。

普通は逆なんだけどな。


でもこの小旅行のために彼は一生懸命働いてくれた。

先日も仕事のことで上司に褒められたと、珍しく私に報告して来た。


彼は全くと言っていいほど仕事の話を私にしないのに。

よほど褒められたことが嬉しかったのだろう。


その日の彼は本当に嬉しそうで、見ているこっちまで幸せな気持ちになれた。



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品!!本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます!ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜! (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました!凄い展開ですね!楽しみです!頑張ってください! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます!第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください! (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月21日 20時

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