【名探偵コナン】昔私は探偵兼教師でした。【四】

カミングアウト。 ページ3

元々、この男シーザーが二重スパイだという事に気付いて居ない方がおかしな話なのだ。


まぁ、散々イーサンには今すぐ縁をキレ！とうちの父さんより父さんみたいな事を言ったくらいだ。

流石一人娘と息子(瑛海と瑛祐)の父親である。(関係ないか。)



因みに父にシーザーの件を言ったら。


《んー…Aの事だからね、策はあるんだろ？》


…だったんだよな。いや、そうだけどさぁ。

最近の父さん別の意味で肝据わり過ぎじゃないか？



まぁあの母しかり父がいるから私が居る訳なんだが。(前世の話しても動じたりしなかったし…)



『しかしシーザーよ。君元ネタ知ってんなら少しは動けばよかっただろ？』

「…いや、無理だろ。どう考えても難しい位置にいる俺がどうやって動けと？」

『幹部に囲まれた生活でビビってたって訳か？』

「笑いたきゃ笑えよ…だがA君だって怖くないのか？」

組織が相手だぞ？

そんな言葉を述べるシーザーに怖いってどの程度の怖いだ？と聞き返した。

『人が死ぬ恐怖か、自分が死ぬ恐怖か…シーザーの様に、身近な人間の死か？』


組織への恐怖？あぁ、無い訳じゃねぇよ。


『だが【動かねぇで後悔】と【動いて後悔】なら天と地程の差がある。』


そうだろう？


セーフハウスの中、シーザーを向かいに私と彼は腹を割って話している。


『私は平成の世に二度生まれ、今この場にいる私で、3度目の人生だ。』

君はどうなんだ？

私の【カミングアウト】にシーザーは目を見開いた。

「…おれは、2度目だ。1度目は平成の世でジャ〇プやサ〇デーを読んでいた…それなりの学生ではあった。」

『で…今世はハードモードなのね、君。』

「本当にソレッ」


あ、今の完全に素だったな。


『…まぁ、一般人からいきなり犯罪組織の一員なんて普通に考えてハード以上のもの以外無いわな。』

「…で、そっちはどうなんだ？」

『…昔、1番最初はOLだったな…で、前世が団守彦の「ん？」団守彦。DDS創設者の。』

「…探偵学園、のか？」

それそれ。

『で、知っているだろうが変装術は七海に多少なりとも伝授してもらった口なんだ。』

後は、変装のラインナップは同期だ。

『見てわかったろ？』

「…何となくは分かってはいたが、真逆同期だとは……ん？じゃあ何か。Aは今世でも探偵だって事か？」

ハイスペック過ぎないか？だって…？







この世界の住人と前の世界の【基準】を一緒にしたらダメだかんな？

会議と下準備。→←屁理屈理論。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す