【名探偵コナン】昔私は探偵兼教師でした。【三】

揶揄いと口実。 ページ49

『…つーか新一。俺誰も【幼馴染みの蘭】ちゃんとはいってねーよ？』

ニヤリと笑ってやればバーロー！とお顔真っ赤なのマジで笑えるわ可愛いか。


知ってる。(真顔)


『…まぁ、それよりだ。』

阿笠博士、お久しぶりです。

「久しぶりじゃなぁ、ナナミ君。しかし君随分と最近は連絡がなかったのぅ？」

『まぁ、お陰様で忙しいんすよ。俺も。』


俺も。ていったけど実際は1人で3人やってるわけだしな。


「博士とも知り合いなの？」

『まぁな、定期的に色んな発明の制作に手伝って貰ってんだ。これでも飛び道具は使えない身だからな？』

奴等に法律なんざ関係ないだろうが…

『俺等はそうもいかねぇからな？』

「…ねぇナナミ兄ちゃん、今どこ迄掴んで『ストップだ新一。』なんでだよ？」

正直な話をしよう。

『一端を担ってる探偵から言わせて貰えば、新一は手を引くべきではある。それに、哀ちゃん含めてな？君等は被害者だ。』

そう話す私に、新一は少し眉間に皺を寄せた。


悔しそうに、それはもう盛大に。


『だが、これは俺としての私情だが。』


新一、お前ある奴から名刺を貰ったんじゃないか？


『同じ、探偵からな？』


ハッとした新一は、それを取りだした。


『それを貰ったんなら、協力してやる…としかい得ねぇんだわ。』




まぁ、ただの口実にしか過ぎないが【大人には色々理由】が居るからな…。




『その名刺の奴の名前を、現役の警察官達の前で喋るんじゃねぇぜ？』

約束出来るか？新一。

そう話した私に、新一は何故か？と聞いてきた。


『そりゃあ至って簡単な話だ新一。』


其奴。もうこの世に居ねぇ事になってるからな？


「…それ。どういう事？」


哀ちゃんの言葉に、そのままの意味だと言った。


『3年前だ、組織に潜入しているNOC達を逃がしている奴がいる。という噂があった。』



誰が恥ずかしくて自分の武勇伝を自分の口から説明せにゃならんの？

…なんていえんのだが。



『それをしていたのは、その名刺の人物だ。』

だが、3年前…別件を利用して死んだ様に偽装した。

『本来、彼女は組織の幹部…ジンに射殺される予定だったらしい。』


だが、それを【別の事件に巻き込まれる】形で回避したんだ。


『3年、この期間彼女は上手く奴等から逃げ、奴等が差し向けたNOC達を狩っていった。』


そして、


『宮野明美を助けたのも、彼女だ。』








まぁ、全部私の仕業デスが？何か？

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