【名探偵コナン】昔私は探偵兼教師でした。【三】

強かさは重要だ。 ページ16

「片桐さん…だったよな？」

ニコ〜ッと笑ってらっしゃる伊達さんと横に高木渉君が並んだんですがね…？


以前の私、何故【課題(挑発し)】だしたの。


『…(こうなるって分かってたら、あんな事言わねぇわな。)偶然…ですね？』

「偶然にしちゃあ…随分冷静だな？」

『疑う事は職業上仕方がないかもしれませんが…伊達さん？でしたね…？』

副音声がこちとらストーカーから逃げてる最中だったんだが…？なんて、言えんので此方もニコ〜ッと笑っといたよ。

高木渉君なんて私と伊達さんの空気を見て戸惑ってる始末だ。


ふと感じた視線


思わず反射で振り返れば、慌ててソイツは隠れた。

『…(下手くそかよ。)はぁ、まだいらっしゃりますね。』

呆れた…と少々疲れた様に零せば、警察官達(この2人)が興味を持たない方がおかしな話だ。

「…何か遭ったんですか？」

先日の事件で面識があるからか、高木渉君の方が積極的に私に問いかけてくる。

『実は…職場から自宅までの距離で【誰かに付けられている】みたいでして…』

「え！？」

「そいつは…ストーカーって言うんじゃないか？」

伊達さんの言葉にまぁ十中八九そうでしょうねと冷静にかえすのだ。

『…被害届をだそうにも【付けられている程度で実害はない】ので、難しいでしょう。』

結構デリケートなんだよな。ストーカー案件は…実際にストーカー被害で法律やらの改正があって、規制法も出来たが…実際問題、警察を動かそうとすれば大なり小なり【実害】がないと動けない事の方が多いし、彼等警察官からしたら歯痒い所だ。

「でも片桐さん…困ってるんですよね？」

『まぁ…今大事な事案を抱えていますので、めの上のたんこぶは減らしたい所ですが。』

これは私でどうにかしますので…

ここはキッパリ断る方が吉だ。

相手のストーカーがどんな人物か知らない内に高木渉君や伊達さんに頼る訳にはいかない。冷静に考えて、尾行がど素人でも相手は【ストーカー】である

下手に刺激しない方が得策だ。

「…自分でって、どうするんだ？」

伊達さんの言葉に普通の【A】としての考えを言ってやるんだ。

『間違いなく襲われると判断しましたら…正当防衛で現行犯逮捕って出来ますでしょうか？』

割といい笑顔だった自信はあるぞ？

高木さんなんてえッて固まってらっしゃるが…紫乃ちゃん本人でもこうするって昔聞いた記憶がある…つまり強かなんだろう。





まぁ、伊達に探偵してねぇよって話だ。

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