side諸伏:待ち人は。 ページ44
「ヒロ？」
「ゼロか…」
「どうしたこんな所で？」
「…いや、この公園で再会した彼女の事を思い出していたんだ。」
「彼女？…あぁ、何時かの子か…」
「ゼロ、�狎�剤の人�瓩辰童討个譴討燭茲福帖�
「ヒロはハムの人だったか？」
「ははは…せめて�狄�パンの人�瓩�良かったんだが…。」
職業上そのあだ名は危ういと思っていれば、そういえば最近見ないなとゼロは告げる。
「…見ないなって、ゼロはあの子に逢ったのか？」
「あぁ…偶然な。」
雪が降る中、傘も差さずにずっとこのベンチに座ってた。
「まるで、誰かを待ってるみたいだったよ。」
俺の隣に腰を下ろしたゼロに、俺は何時かの会話を思い出す。
――珈琲、有難うございます。気が向いたら【あの公園】でまた話しましょう…――
「…だからか。」
あぁ、俺は…彼女のヒントをとことん見逃している。
あの時
雪の降る日の夜、松田が彼女を迎えに来るまで冷えるであろうと【あたたかい珈琲缶】を差し出した。
暫く話す中で、彼女が俺達の正体を見破っていた事も…――
あの公園は、間違いなくこの公園だと分かって居たのに…
「…ゼロ、Aさんと、話したか？」
「あぁ…向こうが俺の気配に気が付いて、二言程。」
「なんて言ってた？」
「もうすぐ自分はイギリスに行くから、それまでに�猩辰靴燭た有瓩�居た事と…冷めきった珈琲缶を渡されたが？」
後寝ろと言われた。
「俺もさっきそう言われた…」
「さっき…？」
「あぁ…俺が彼女に声を掛けたんだが、なんだか思い悩んでいてな。」
ほら、駅でライがぶつかった彼女。
「あの女性が【AA】さんだったんだ。」
ライは組織の人間で…
あれから何もないかと不安で声を掛けたのに…
「彼女は俺に向かって優しい人だといったんだ。』
知人の警察官と同じことを言う。
「知人の警察官…そうか、じゃあアレが松田達で…2年も音沙汰なし…その理由が留学か。」
成程な。
「…イギリスに居たのか。」
そう呟いた俺に、彼女はヒロを待っていたんじゃないか？とゼロがそう呟いた。
「…だろうな。」
口約束だ。来る保障はない…それでも最後、留学に行くまで彼女はあの公園で待っていたのか。
そう思うと自然と心苦しい気持ちになる。
「彼女、俺を見て�狎�剤の人�瓩辰童討鵑世茵�」
頑なに名前を名乗らない俺達の事を、察しているんじゃないか？そう零したゼロに、察してるんじゃないと俺が答える。
確信してるんだ。
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紅葉(プロフ) - 初めまして！今読んでいる最中なのですが、七海光太郎とDDS手帳という単語が出てきてうわぁ〜！探偵学園Ｑだ！！と興奮してしまいコメントしました笑余りみなかった組み合わせに驚いています！続きも楽しく読ませていただきます！ (2020年10月6日 18時) (
レス) id: 5ff5201334 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 蒼空《そら》さん» 蒼空様有難うございます！！！ゆっくりではありますが頑張ります！ (2020年8月29日 13時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
蒼空《そら》(プロフ) - 最初喜怒哀楽さんの作品って分からなくて読んでたんですけど後で知った時『やっぱりか！この人の作品は面白いな！』と思いました！因みに全作読破済みです！これからも頑張ってください！ (2020年8月29日 12時) (レス) id: 1bae6e4448 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 公安組〜〜!!そして、赤井さんも無茶しないで〜!真澄ちゃんとの交流してしまった〜!続きどうなる (2020年8月26日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 喜怒哀楽さん» わ〜〜い〜〜!!待ってます〜〜!! (2020年8月25日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：喜怒哀楽は見切り発車
| 作成日時：2020年8月22日 14時
