【名探偵コナン】昔私は探偵兼教師でした。

下準備。 ページ38

所で皆さん【イーサン・本堂(ほんどう)】という人物を憶えているだろうか？

あぁ名前は小耳に挟んだことはあるって…？まぁそうだよね、この人私の記憶上アニメや本編でも結構出番は少ない上に【回想】にしか出てこない人だもの…憶えて居ろという方が難しい話である。

まぁ、私自身…正直【とある人物の父親】だと分かって居なければ忘れている所だった。

本編で彼の苗字は良く呼ばれているよね？…そう、ご想像の人。【本堂瑛祐(ほんどうえいすけ)の父親】が彼である。

水無怜奈(本堂瑛海(ほんどうひでみ))の件が立て込んでいる中、突然帝丹高校に転校してきた【本堂瑛祐の正体を探る】際、芋づる式で分かったのが彼【イーサン・本堂の正体】である

彼が【CIA(カンパニー)所属である事】そしてその具体的な詳細を【FBI捜査官、赤井秀一】の捜査により暴かれた。(報告したのはジョディ捜査官だけど…。)

それから【小さくなった高校生探偵】が本堂瑛祐と本堂瑛海(水無怜奈)が姉弟である事を見抜いた。


そして…――


彼…イーサン・本堂自身、原作【四年前に殉職】している事。



これを踏まえて分かる答えはそろっている



今、私が居る場所？その殉職現場の【横浜のとある倉庫】に来てんだわ。

―――――

娘の本堂瑛海を庇う為の殉職…キールの詰めの甘さが招いた悲劇。いや…誰にでも起きうる悲劇なのだろう。

実際、NOCなんて何時何処でバレて死ぬかなんて分かったものじゃない。

『まぁ…此処は【父の依頼】だから…シッカリ任務を果たさせてもらうけど。』


東都から横浜…到着した頃には日はもう沈んできていた。

専用の車に乗り込めば、作戦開始である。


『父さん準備できてる。』

インカムに告げた。

≪手際が良くて助かる…それから苦労を掛けるな…≫

『好きでやってる事だから問題ない。それにCIAに借りを作るのも悪くないでしょう？』

優秀なNOCは守るべきだ。


そう告げつつ私の手は作業を止めない。


『CIAの【パイプ】には、目的の場所には行くなって父さんから連絡して。』

その方が向こうも信用する。

≪分かったそうしよう。≫

『有難う父さん。』

そう零しながら、イーサン本堂の居場所を的確に割り出していく。


まぁぶっちゃけ、組織がキールにつけた発信器の電波を勝手ながら拝借させてもらったので、問題ない。




『さて、これも隠密探偵のお仕事ってね？』



ちょっとワクワクしてるっていうのは内緒。

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