初々しい。 ページ27
「なぜ逃げなかった?」
『洗剤の人。』
「…よく覚えているな。」
『これでもかと洗剤を目の敵にしてたイメージがありましたから…』
「そう…なのか?」
『そうです。』
いやちょっと話盛って揶揄ってるけど。
22歳の後半だから、公安研修?とか、新人なんだろうな…
「ねぇ君…この後事情聴取とか、大丈夫かい?」
良い具合に突っ込みの言葉をくれた諸伏景光(仮)に時間を確認してから問題ありませんよ?と告げた。
『あのー…因みに聞いても宜しいですか?』
公安の先輩であろう人達がパトカーに容疑者を乗せている光景を見つめながら告げる。
「答えられる範囲でなら、大丈夫だよ?」
諸伏景光さんの方が、上手に会話が出来るようだ。
降谷零さんはずっと私と彼の会話を聞いてる感じだ。
『あの人、銃刀法違反位ですか?』
「…君には関係のない事だろう?」
トリプルフェイス様の返し、なんだか少々刺々しい様に思う。
『あ、なんかすみません。』
つい気になってしまったもので…と右○さん見たいに聞き返してしまった。
「いや、大丈夫だよ…元は俺達二人が逃がしてしまったんだから…」
巻き込んで御免な?
「怪我とか…してないか?」
心配そうに窺う彼に、自然と返すのだ。
『あぁ…そこは大丈夫です。多少は鍛えていますので…』
容疑者とは別のパトカーに乗る。
なんで私、公安ズに挟まれて乗ってんの?
『あのー…?』
少し不機嫌なトリプルフェイス様の顔を覗き込んで聞く。
「なんだ?」
『…シートベルト、取りたいんですが?』
「…すまん。少しずれる。」
『有難うございます。』
シートベルトって大事だ。
ちょっと昔までは後部座席のシートベルト義務化なんてなかっただなんて、思えないよね?
「あのさ…君。」
『あぁ…私はAAと申します。名乗り忘れてしまい、すみません。』
「いや、大丈夫!俺こそ話してなくて御免な?」
『いえいえ…お構いなく。ところで何か、私に聞きたい事でも?』
「あぁ…実は【どうしてあの場にいたのか?】聞きたくてね。」
騒ぎもあったのに、どうして君は…あの場に居たのか?
そう告げる諸伏景光さんに、あれですかぁ…っと困った様に笑ってしまった。
『悩み事があって…ボーっとしてたんです。』
それで、怒声や銃声?が聞こえるまで、全然気付かなかった。
「じゃあ、あの咄嗟の判断は?」
真逆の降谷零の問いかけに、反射ですね…と正直に話しましたよ。
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紅葉(プロフ) - 初めまして!今読んでいる最中なのですが、七海光太郎とDDS手帳という単語が出てきてうわぁ〜!探偵学園Qだ!!と興奮してしまいコメントしました笑余りみなかった組み合わせに驚いています!続きも楽しく読ませていただきます! (2020年10月6日 18時) (レス) id: 5ff5201334 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 蒼空《そら》さん» 蒼空様有難うございます!!!ゆっくりではありますが頑張ります! (2020年8月29日 13時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
蒼空《そら》(プロフ) - 最初喜怒哀楽さんの作品って分からなくて読んでたんですけど後で知った時『やっぱりか!この人の作品は面白いな!』と思いました!因みに全作読破済みです!これからも頑張ってください! (2020年8月29日 12時) (レス) id: 1bae6e4448 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 公安組〜〜!!そして、赤井さんも無茶しないで〜!真澄ちゃんとの交流してしまった〜!続きどうなる (2020年8月26日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 喜怒哀楽さん» わ〜〜い〜〜!!待ってます〜〜!! (2020年8月25日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2020年8月22日 14時