【名探偵コナン】昔私は探偵兼教師でした。

集まるんじゃない。 ページ11

「被害者は？」

『念の為、病院で検査して貰う様に警察の方には伝えましたよ。』

後は、犯人の所持品をパクるなんて変な失態をやらかす前に早々と松田陣平さんにハンカチに包んだ【催眠スプレー】を渡す。

「なんで俺なんだ、お前が渡せばいいじゃねぇか？」

『…いや逆になんで私が渡さなきゃいけないんですか？』

貴方は警察でしょう？と首を傾げながらも証拠品を渡そうと思えばだ。

「嬢ちゃんが連絡してくれた子、だよな？」

110番。っと声を掛けてきたのは…――


伊達航と…


「陣平ちゃんが巻き込まれたって聞いて付いてきたんだけど…あの時の子じゃないか？」


なんでこの人もいるんだ…

心で頭を抱えましたわ。恐らく私の目からハイライトが抜け落ちたと思う。


『なんでこの数週間に二度もデカい事件に巻き込まれるんですかね？』

「俺に聞くなよ。」

『絶対貴方の所為じゃないですか…めっちゃ絡んできたし。』

「えッ陣平ちゃん真逆ナンパしてたとか言わないよね？」

「ハギ、マジの顔で聞くな。ちげぇから。」

『職業知らなかったら間違いなく不審者で通報してました。』

「お前なぁッ！？」

『たった一度しか顔を合わせていないのに【知り合い】枠っておかしくないですか？』

「おかしくねぇだろ…大体お前だって【警察のお兄さん】っつただろうがよ…」

『お兄さんキャラ濃いので、忘れようとする方が逆に困難では？』

「なんかこの短時間で、お嬢さんと随分仲良くなったね…陣平ちゃん。」

「『何処が。』」

…うわッハモッた。


松田の女に刺されるじゃねぇか。


『お兄さんこそ、今日お仕事じゃないんですか？』

「俺も非番！」

『仲良しですか？』

「実はこの後飲む予定だったんだよね…？」

ニッコリ笑った萩原研二さんにそれはお気の毒様ですと一応言っておいた。

「松田、事情聴取は俺が担当するから…奢れ。」

『奢れ発言…。』

伊達航の発言に思わず突っ込んだよね…仕方ないじゃないか。

「おう、嬢ちゃんお手柄だな！！」

『嬢ちゃんって年齢でも、ないんですが…』

「そいつ21だとよ。」

「俺達と一個下か！」

じゃあ今大学生か、懐かしいぁ…って最早同窓会みたいな会話を私を挟んでするんじゃないッ

『あ、忘れる所でした。』

丁度いいからと伊達さんの連絡先を聞いたらえッと爆処二人に軽く引かれたのは何で？

「伊達は止めとけ、彼女持ちだ。」

『アホなんですか？』



しらけた様に松田陣平に零したの仕方がない

心配で癖が出た。→←迅速な対応。

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