［怪盗キッド］海の上で、この世で一番のマジックをあなたに。 (ページ31)

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29話新一side ページ31

《新一side》

鷹のワトソンに関しての揉め事も終わり、俺達は≪悪の軍団≫デビル・アーミーについて情報を共有していた。

俺がこの旅に参加しようと思ったのも、もちろんこいつらに興味があったことが大きた要因だ。

平次「その組織、いつ頃から活動しとるんや？」

探「かなり前だよ。正式犯罪は15年くらい前からだけど、組織としては僕らが生まれる前からあるんだ。」

新一「古いからといって、メンバーの歳がわかるわけでもなさそーだな…。
なにせ、大きな組織だ。新しく雇ったやつも大勢いるはず。」

探「そして、この船にもいるかもしれないってことだな。」

平次「奴らの狙いはもちろん、≪魅惑の旋律≫オーシャンズ・メロディなんやろ？」

新一「ああ。でも、そうじゃないかもしれない。」

探「まさか…？」

新一「さっきも言ったように、こいつが関与してくる。」

俺が机に叩きつけたのは、学校で撮った、笑顔のAの写真だった。
探偵って仕事は、隠し撮りっていう嫌なこともしなきゃいけない。

平次「A、まきこまれとるんか？」

新一「11年前の、奴らが始めて行った日本での犯罪。
研究者2人を殺害したんだ。それが、Aの両親なんだよ
奴らは2人からデータを盗もうとした。」

平次「…。」

探「…。」

沈黙が続く。
もちろんだ。こんなにも身近に、事件に関与してたやつがいたなんて、思ってもみなかった。

破ったのは、服部だ。

平次「…？待てよ、盗もう、とした？」

新一「ああ、俺も調べていて気になった。プロの強盗団が盗めねぇなんてことはねえh…。」

探「厳重にロックされてたんだよ」

俺も服部も驚いて白馬を見る。
なんで詳しいんだ？

探「しかも、盗み出す前にAという邪魔が入った。警察の調べによると、相手は単独犯。たとえ相手が少女でも、秘密を漏らすわけにはいかなかったんでしょ？」

平次「よく知ってるな」

探「まあ、調べてきたからね」

平次「いちいちムカつくやっちゃ…」

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