［怪盗キッド］海の上で、この世で一番のマジックをあなたに。 (ページ16)

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14話快斗side ページ16

《快斗side》

よぉ☆
ついに俺の登場だぜ☆☆

俺は黒羽快斗。そして、またの名を、怪盗キッド。今回は、この豪華客船に、俺が生涯をかけて探し続けているパンドラっていう宝石があるっていう情報を得て、
ここに参上つかまつりましてございます……。

って、しっかしでけーな、この船。
あそこの高校生集団以外、みんな金持ちそうな大人ばっかじゃねーか。
まあ、そのせいで働いてる従業員も多くて、俺は難なく潜入できたんだけどね。

俺は今、警官になりすまして船内を回っていた。
早速、一番会いたくないやつらと出会ってしまう俺はついてない。

あの、工藤新一と、その友達に。
さっきは白馬ともすれ違った。

でも俺は、ちょちょいと出し抜けばいい話だと、余裕があった。

？「ええーー！？うわぁー。」

？「月夜に参上する、キッドにぴったりってわけね。」

あいつらの会話で、宝石の概要とセキュリティは何と無くわかったけど、

あいつ…
見ない顔だな…？

転校生とか言ってたっけ。確か、名前は、赤井…A。

情報網を駆使して把握しておいた乗客一覧の中で見つけた彼女は、どこか懐かしいような気もするが、
聞いたことのない名前に初対面だと勝手に決めつけていた。
っつーか、見惚れてる場合じゃねーし//

だって俺の“パートナー“は、
あいつしかありえねぇんだよ…

あれから一度も会ってなかった。
いつもみたいに、変装して行ったら、Aどころか、外国人のお姉さんもいなかった。
あいつ…どうしてるんだろ？

そんなことを考えながら、俺は今度は清掃員になりすまして船内を歩き回っていた。